イランのテヘランにあるエンゲラブ広場に巨大な看板が現れたのは、3月13日のことだった。看板にはイランの新たな最高指導者に選ばれたモジタバ・ハメネイ師が塹壕(ざんごう)に立ち、イラン革命防衛隊(IRGC)の司令官たちに敵へのミサイル発射を指示している場面が描かれていた。その内容はユダヤ部族に対する伝説的な勝利で知られ、尊崇されるイスラム教の人物イマーム・アリーにモジタバ師をなぞらえるもので、体制の使命が神の啓示によるものであることを示唆していた。イラン体制に反発する人々にとって、この様子はIRGCがさらに支配的な役割を担うことを意味する。またより若く強硬な指導者に率いられ、軍事化されたイランを示すもので、最悪の悪夢を視覚化したものでもあった。
イランで強硬派回帰の動き、戦前より事態「悪化」
イラン体制に生じた空白は急進的指導者らによって埋められつつある
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