「気軽・手軽」という
ふたつの「軽」を意識せよ

 確かに、昔よりも勉強に使える資源は潤沢になってきているので、その点では現代は恵まれています。これは間違いありません。しかし、スマホなどの誘惑に負けずに勉強時間を確保することは昔よりも今の方が難しいでしょう。

 スキマ時間用の勉強としては、5分以内でできるプチ勉強の方法を何パターンか用意しておいて、その日の気分や取れる時間に応じて選択できるようにしておくのが良いと思います。時間が取れた時にすぐに取り掛かれるものでなければなりませんから、やろうと決意してから実際に取り掛かるまでに時間がかかるようなものはやめておいた方が良いでしょう。

 この「時間がかかる」というのは、勉強の負荷が大きいもののみならず、心理的にあまり好きでないから取り掛かるのに二の足を踏みがちになるといったものも含まれます。「気軽・手軽」というふたつの「軽」を意識しましょう。

『勉強が止まらない!外国語を独学で極める技術』書影勉強が止まらない!外国語を独学で極める技術』(大山祐亮 ディスカヴァー携書、ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 私は書くのが好きなので書くという方法を取りがちですが、音声が好きな人は音声を聞くことに重点を置いても全く問題ありません。個人の事情に応じて調整するのが良いと思います。

 今の私は、机に向かいたくない場合はアプリのDuolingo、机に向かえる場合は単純な例文の書き取りをすることが多いです。Duolingoについては既に言及しましたね。書き取りの方は、あまり頭を働かせなくても簡単に理解できる一文一行程度のものが好みです。おすすめは辞書や単語帳の例文です。

 結局のところ、スキマ時間を有効活用するための鉄則は、無理に時間がある時と同じような勉強をしようと思わないことです。スキマ時間はあくまで隙間の時間ですから、腰を据えて勉強しようと思うと習慣化に失敗しやすいです。

 スキマ時間を厳格に管理しようとせず、絶対に有効活用しようという邪念を持たないことが、かえって有意義なスキマ時間を過ごすことにつながります。