今年に入ってからの株価チャートは、かなり劇的なものだ。イラン戦争が始まって1カ月後に急落したものの、それ以降は上昇の一途をたどり、現在の株価は戦争開始時よりも高い水準にある。市場は持っている情報しか織り込めないが、ホルムズ海峡の封鎖によってイランが勝利を収めたとの主張は明らかに織り込まれていない。筆者自身、ドナルド・トランプ米大統領の戦争には不満がある。いかなる計画も敵との接触で持ちこたえられなくなる。トランプ氏は補足する。それなら、そもそもなぜ計画が必要なのかと。しかし、世界の石油消費国の忍耐を試す同氏の最新の手法がこれまでのところ順調に進んでいることも認めるべきだ。米国は、イランの港に出入りする、もしくは寄港先がどの国の港かに関係なく同海峡通過のためにイランに通航料を支払っているあらゆる国の船舶に対して、暗に銃を突き付けている。
【オピニオン】勝利に見えないイランでの勝利
形だけの核合意よりも世界にとって大きな成果はエネルギー現実主義への回帰
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