Photo:JIJI
不祥事を連発して凋落した日本大学は「日東駒専」(日本大、東洋大学、駒澤大学、専修大学)の筆頭ポジションを東洋大に奪われた。そのどん底から浮上してきた今、元のポジションに戻れる改革なりを行う体力はあるのか。連載『教育・受験 最前線』では、連載内特集『エスカレーター校 クライシス2』をお届けする。#10では、日本大学と東洋大学について、ダイヤモンド編集部独自の「裏成績表」を公開。東洋大学と財務でも差がついたのか。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)
日本大学の志願者数が回復
助成金の不交付も終了
不祥事を連発して凋落した日本大学がようやくどん底から浮上してきた。アメリカンフットボールの試合での悪質タックル問題、元理事長の脱税による逮捕、アメフト部員の違法薬物事件など不祥事が続いたことで、大学入試において10万人を超えていた一般選抜志願者数が激減。2024年度は7万人台にまで落ち込んだ。それが26年度入試で11万人台にまで回復したのだ。
経営陣の内紛が起こる組織の体質が不信を招き、受験生離れが起きていたものが、ようやく不祥事前のレベルに戻った。
その間に首都圏中堅私立大学群「日東駒専」(日本大、東洋大学、駒澤大学、専修大学)の中で進学先として最も選ばれるポジションを失った(『明治大は「早慶上理の壁」を、東洋大は「MARCHの壁」を、近畿大は「関関同立の壁」を越えたのか?「ダブル合格者が選ぶ進学先」最新データで徹底検証』参照)。
不祥事やガバナンス体制の不備により、私立大学等経常費補助金(私学助成金)は24年度まで4年にわたって不交付が続いた。これも25年度から減額して交付されるようになった。
重い鎖が解かれ、ようやく再出発のラインに立つまでの間に財務はどうなったのか。財務も傷ついているなら、思うように改革は進められない。
そこでダイヤモンド編集部では、経営データを軸に5項目を5段階で評価した独自の「裏成績表」を作成した。次ページで日本大学と東洋大学の裏成績表を公開する。日東駒専の筆頭ポジションを奪った東洋大学と財務でも差がついたのか。







