『風、薫る』第22回より 写真提供:NHK
今日の朝ドラ見た? 日常の話題のひとつに最適な朝ドラ(連続テレビ小説)に関する著書を2冊上梓し、毎日レビューを続けて12年目の著者による「読んだらもっと朝ドラが見たくなる」「誰かと話したくなる」連載です。本日は、第22回(2026年4月28日放送)の「風、薫る」レビューです。(ライター 木俣 冬)
看護の星・ナイチンゲール女史
りん(見上愛)と直美(上坂樹里)が入学した看護婦養成学校の第1期生はふたりのほかに、玉田多江(生田絵梨花)、泉喜代(菊池亜希子)、東雲ゆき(中井友望)、柳田しのぶ(木越明)、工藤トメ(原嶋凛)と全部で7人いる。
第21回では玉田、泉、柳田、工藤の4人が自己紹介したが、ひとりまだ自己紹介が終わっていない者がいる。東雲だ。
出自の違う者同士、なんだかギスギスしてきたところ、ふいに東雲が立ち上がって声をあげた。
「ナイチンゲール女史は深い慈しみを持った人」であると。
東雲の手にはきれいな額縁に入ったナイチンゲールの小さな肖像画。
子爵令嬢の彼女がなぜ、ここに?「鹿鳴館でダンスしてたら良家に嫁げるじゃない」と直美が嫌味を言う。
東雲はナイチンゲールを信奉しすぎるあまり女学校を辞めて看護学校に入り直していた。
ナイチンゲールとの出会いはお宮参り。そこで立ちくらみを起こしていたご婦人を介抱した東雲は「天の使いのような声」を聞いた。天の使いとはキリスト教でいうアンジェル(天女様?)。その声は「看護ほどどんな人間かが問われる仕事はありません」と言い、それと同じ言葉がイギリスのナイチンゲールが書いた書簡にあった。
これぞ天命に違いないと思い込んだ東雲は、いまこうして看護婦養成所にいる。
彼女の看護への思いはわかった。ただし、思い込みがちょっと強すぎるようで。ややスピリチュアルな人のような雰囲気だ。
東雲がさらにナイチンゲールの話を続けようとしたところで、話の途中、タイトルバック画面に切り替わり主題歌がはじまった。







