
鍋に酢を入れる直美の大胆料理
主題歌が明けると、台所で直美がネギをザクザク切っている。
ひどい雑な切り方で大きさが不ぞろいだ。
「怒ってます?」と、おびえながらりんが代わる。彼女は上手に切る。
「ずっと緊張してます?」と直美を気遣うりん。「いつもと違うから」と訳知りに聞いて、「私の何を知ってるっていうの」と直美の機嫌をさらに悪化させる。りんはいつも思ったことを率直に言い過ぎる。そして「間違えた」と反省する。
「知らないから知りたいです」とりんは直美に尋ねる。
そもそも捨松(多部未華子)に誘われたとき断っていたのになぜ、いま看護婦養成所にというりんの質問に直美はこう答える。
「私には、つくづく人を見る目がないって分かったから。男も、女も、自分のことも」
「だったら、私の思う私じゃなくて、大山様の言う私を信じて看護婦になってみようと思っただけ」
りんも躊躇(ちゅうちょ)していたが、いま同じく養成学校にいる。彼女がここに来た理由は父・信右衛門(北村一輝)の言葉「翼と刀」を、娘の環(宮島るか)にも自分にも得るためだ。
りんと直美、互いがここに来た理由を話すなかで、直美が躊躇(ちゅうちょ)なく鍋に酢を入れ、りんはあきれる。
その日の食事に出た煮物を皆、吹き出してしまった。だが、西洋風の味付けと直美は開き直っている。
献立そのものはメザシ、里芋、ごぼうとなかなかいい組み合わせだった。
場面が変わって教室。松井(玄里)がりんたちに話している。
「というわけで、看護の先生はいらっしゃいません」
「どういうわけですか? 私たちは看護を学ぶために、ここに」
不満を募らせる生徒たち。
松井は「皆さんは、ナイチンゲールという人を知っていますか?」と言いだし、再び「ナイチンゲール」話に。東雲は喜々とし、玉田は堂々とナイチンゲールの歴史をそらんじる。
「ナイチンゲールの戦地での働きが、看護をより世界に広めるきっかけになったと、父から」と玉田。
「本校では、そのナイチンゲールの看護教育を受けたトレインドナース、バーンズ先生を、スコットランドからお迎えします」と松井。







