『風、薫る』第21回より 写真提供:NHK
今日の朝ドラ見た? 日常の話題のひとつに最適な朝ドラ(連続テレビ小説)に関する著書を2冊上梓し、毎日レビューを続けて12年目の著者による「読んだらもっと朝ドラが見たくなる」「誰かと話したくなる」連載です。本日は、第21回(2026年4月27日放送)の「風、薫る」レビューです。(ライター 木俣 冬)
朝ドラ先輩から後輩へのアドバイス
ここからが本番。りん(見上愛)と直美(上坂樹里)が看護学校に入学した。
いまから140年前の明治19年(1886年)12月、りんと直美は梅岡女学校の門前にやって来た。
ざわざわと風が吹く。
直美は髪をばっさり切ってセンターパーツのボブカットになっている。武士的にいえば散切り頭で、落ち武者ふうではないもの。着物も黒っぽくてちょっと男性的だ。
「じゃあ行きましょうか」
ふたりは新しい人生の一歩を踏み出した。
『風、薫る』第5週「集いし者たち」(演出:橋本万葉)のはじまり。
ここで改めて認識しておきたいのは、『風、薫る』はりんと直美のバディものだということだ。看護師のふたりが互いに入れ代わり立ち代わり、光となり影となりながら支え合っていく物語。
りんと直美を看護の世界に導いた大山捨松を演じる多部未華子は、朝ドラ主人公の先輩でもある。
2009年前期放送の『つばさ』で、埼玉県で地域ラジオのパーソナリティになる主人公の物語をはつらつと演じていた。
“朝ドラ”主人公の経験者として、多部さんは今回このように発言している。
「“朝ドラ”の現場は久しぶりすぎて新鮮な気持ちのほうが大きいです。
20歳のときにご一緒したスタッフさんとお会いするとなつかしくて……。
私から主人公のお2人へのアドバイスなんてないですが、『つばさ(2009)』でヒロインをやらせていただいたとき、つばさという役の感情を一番理解しているのは私だと思っていました。
強気な発言だと思われるかもしれませんが、誰よりも自分が一番その役の目線で台本を読んでいるから “自信を持つようにしていた”というのが正しいかもしれません。
だから、りんと直美と一番長く時間を過ごしている見上愛さんと上坂樹里さんが演じる2人のキャラクターがすべてだと思っています。主人公の周りにいる人間を演じる私はそんな2人について行く感覚がとても楽しいです。
これからも撮影が続くのでまだまだ山あり谷ありだと思いますが、ご自身が台本を読んで感じたままをセリフとして話したらすごくステキなりんと直美になると思うんです」







