ホルムズ海峡の通過を待ちながらペルシャ湾の暑さで汗だくになっている船員たちは、供給網というクモの巣の一部だ。そのどこか一点に圧力がかかると、世界全体に影響が波及する。海運会社は、来月渡しの燃料先物を交渉に基づく価格で購入できなくなった。これらの会社は現在の高い価格を払う以外に選択肢はなく、このため貨物輸送費は大幅に上昇し、食料品やその他商品の信頼性の高い航路は採算が取れなくなっている。シンガポールやアテネ、ロンドンのオフィスから危機管理対応をしている船主たちは、ルートやコストの見直しを進めている。上海の船主にはさらなる懸念材料があるが、まだ価格に完全に織り込まれているわけではない。それは中国政府の行動が現在の輸送だけでなく、将来の関係をも脅かしつつあるという懸念だ。