米国とイスラエルがイランへの攻撃を開始してから数日後、アンソニー・リード氏はテキサス州ダラスの自宅で、世界経済にとって破滅的なエネルギーショックが起きている今こそ、大きな賭けに出るべき時ではないかと考えていた。リード氏はスマートフォンをじっと見つめ、株取引アプリを手掛ける米ロビンフッド・マーケッツの株式に貯金の大部分を投じることを検討した。しかし、躊躇(ちゅうちょ)する理由があった。まず、投資初心者である30歳のアマゾン配達員にとって、それは大金だ。次に、イラン戦争による歴史的な石油供給の混乱はインフレを加速させ、株価を暴落させる可能性がある。2人の息子の父親でもあるリード氏は、他の人がおじけづいている時こそ投資の好機だという話も聞いていた。「もうどうにでもなれ」と思い、「購入」ボタンをクリックしたという。
戦時下の市場、なぜ上昇相場は続くのか
投資家にとっては悪いニュースが朗報になることさえある
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