人工知能(AI)の普及に伴う電力需要の急増が、二酸化炭素(CO2)の排出量を押し上げている。これが、停滞気味の大気中炭素回収プロジェクトへの需要を後押しする可能性があるとの報告書がまとめられた。英国炭素市場フォーラムとロンドンの金融街「シティ」の管理当局、シティ・オブ・ロンドン・コーポレーションの報告書によると、世界の炭素クレジット(温暖化ガス排出権取引)市場は現在の約14億ドルから、今世紀半ばまでに3000億ドル近い約2680億ドル(約42兆7000億円)規模に達する見通しだ。報告書は、生成AIツールの基盤となるデータセンターが需要拡大の中心になると指摘。「AIデータセンターやテクノロジー企業による急速な排出増が、短期的には二酸化炭素回収(CDR)クレジットの需要を増加させる」と予想している。