個人投資家が株式投資で勝つには、戦場の使い分けが重要です。プロのアナリストが徹底分析する「大型株」は情報戦で不利なため、安定性と配当を重視した「長期投資」と割り切るのが賢明。一方、短中期で大きなリターンを狙うなら「中小型株」が主戦場となります。プロの調査が行き届かず割安に放置されたお宝銘柄が多く、個人の地道なリサーチがそのまま優位性につながります。
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大型株と中小型株の正しい使い分け
株式投資で大きな利益を上げたいと考えたとき、多くの人がまず思い浮かべるのは誰もが知っている有名な大企業の株(大型株)かもしれません。しかし、限られた時間と資金で戦う個人投資家が成果を出すためには、「どこで戦うべきか」という戦場の選び方が非常に重要になります。
今回は、プロの機関投資家と個人投資家の決定的な違いを踏まえ、個人が勝つための「大型株と中小型株の正しい使い分け」のノウハウをお伝えします。
プロがひしめく「大型株」での情報戦は避ける
日本の株式市場において、時価総額上位100社に入るような日本を代表する巨大企業(大型株)には、証券会社のプロのアナリストが常に目を光らせています。1つの企業に対して5人、あるいは10人もの優秀なアナリストが担当につき、日々最新のデータを集め、経営陣に取材し、徹底的に企業価値を調査・分析しているのです。
このような状況下で、個人投資家が仕事や家事の合間に一生懸命ネットや資料で調べたとしても、プロのアナリストたちに勝るような画期的な「気づき」や「未公開のプラス材料」を発見できるとは考えにくいのが現実です。市場に出回る情報は一瞬にして株価に織り込まれてしまいます。
大型株は「長期投資」と割り切る
つまり、情報戦において圧倒的に不利な大型株を舞台にして、短期から中期的な値幅取り(市場平均を超えるような超過リターンの獲得)を狙うのは、個人投資家にはあまりおすすめできません。
では、大型株には投資しないほうがよいのでしょうか? 決してそうではありません。大型株は事業基盤が安定しており、倒産リスクが低く、配当もしっかり出してくれる企業が多いという強みがあります。そのため、大型株に投資をするのであれば、短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、数年、数十年単位でじっくりと資産を育てる「長期投資」の対象として位置づけるのが正解です。
個人の努力が報われる主戦場は「中小型株」
一方で、「企業のファンダメンタルズ(業績や財務状況などの基礎的条件)を自分でしっかりと理解し、独自の投資アイデアを数多く作って短中期で大きなリターンを狙いたい」と考えるなら、戦うべき主戦場は「中小型株」です。
中小型株は、大型株に比べて時価総額が小さいため、プロのアナリストの調査対象から外れていること(カバレッジ外)がよくあります。プロが手をつけていないということは、素晴らしい業績の変化や魅力的なビジネスモデルを持っているのに、まだ市場に気づかれておらず、本来の価値よりも株価が割安に放置されている「お宝銘柄」がゴロゴロ眠っているということです。
ここであれば、個人投資家が一次情報(決算短信や会社説明資料など)を自らの手で地道にリサーチした努力が、プロを出し抜く「優位性(エッジ)」になり得ます。
「長期的にどっしり構えるなら大型株」「自分のリサーチ力で短中期に大きなリターンを狙うなら中小型株」というように、銘柄の特性に応じた適切な戦略の使い分けをぜひ意識してみてください。この視点を持つだけで、あなたの投資の成功率は高まるはずです。
※本稿は『最後に勝つ投資術【実践バイブル】 ゴールドマン・サックスの元トップトレーダーが明かす「株式投資のサバイバル戦略』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。






