アート市場で異変が起きている。プライベートジェット会社など超富裕層向けのビジネスが活況を呈している一方で、美術品の売上高は低迷している。富裕層は、絵画が期待外れの投資対象になったとして、単に資金を他の資産に振り向けているだけかもしれない。売上高の低迷は、アート界が、購買期のピークを過ぎたベビーブーム世代(1946~64年ごろ生まれ)のコレクターに依存し過ぎていることの証しである可能性もある。アート市場は5月、買い手が春のオークションのためにニューヨークに集まる際に試練の時を迎える。本格的なコレクターは購入する作品を厳選するだろうが、一流の作品には高い金額を支払う意欲があるはずだ。その結果、注目される絵画には大きな話題になるような入札価格が付く一方、全体的な需要は不安定なままとなるかもしれない。