米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長が、任期後も理事として留任する判断を下した。これは異例だが前例がないわけではない。FRB議長のほとんどは、任期後に理事会を去っている。パウエル氏の前任者であるジャネット・イエレン氏は2018年にFRBを離れブルッキングス研究所に移り、その後、2020年にバイデン前政権の財務長官に指名された。唯一の例外は、1934年から1948年までFRB議長を務めたマリナー・エクルズ氏となる。同氏は任期後に3年間理事会にとどまったが、これは当初、新たな議長を選んだハリー・トルーマン大統領からの要請によるものだった。エクルズ氏は、金利設定においてホワイトハウスがどれほどの権限を持つべきかを巡るトルーマン氏との対立で重要な役割を果たした。この対立は、最終的にFRBの現代における独立性を確立することにつながった。