米上院は今週、ケビン・ウォーシュ氏を連邦準備制度理事会(FRB)の新しい議長に起用する人事を承認する見通しだ。ウォール街のベテランである同氏は、自身が一体なぜこの職務を引き受けたのかと自問しているかもしれない。12日に発表された4月の消費者物価統計から分かるのは、1979年にポール・ボルカー氏がG・ウィリアム・ミラー氏から議長職を引き継いで以来、最大級に困難な金融政策上の課題をウォーシュ氏が引き継ぐということだ。4月の消費者物価指数(CPI)は、前月比で0.6%、前年同月比で3.8%それぞれ上昇した。前月比上昇率は3月の0.9%を下回り、上昇分の約40%はイランでの戦争が招いたエネルギーショックに関連したものだった。しかし、これはほとんど慰めにならない。食品とエネルギーを除いたコア指数が、4月に0.4%上昇となり3月の0.2%から伸びが加速するとともに、前年同月比で2.8%上昇したからだ。