「新しい部署に来て3か月。可もなく不可もなく――でも、なぜか自分だけ次のステージに上がれない」
そんな感覚を抱える人は多い。実は、そんな人の評価は、日々の受け答えでほぼ決まっている。新卒からITコンサルタントとして20年、半年ごとに環境が変わる現場で成果を出し続けてきた著者の話題書『ゼロからスタートする人のための6か月で結果を出す仕事術』では、新環境で頭一つ抜ける人だけが知る、次のステージに上がるための戦い方が、驚くほど具体的に書かれている。

6か月で結果を出す仕事術Photo: Adobe Stock

1.「単発の指示」を、自分から“2週間の塊”に育てる

 普通の人は、与えられた仕事を「言われた通りに」こなして、報告して終わる。
 ところが、6か月後に飛躍する人は、ここで一つ“裏ワザ”を持っている。

 それは、指示された仕事を、その場で“2週間分の塊”に膨らませてしまうこと。

 著者は、こう書いている。

2週間かけて一連の流れを完遂できれば、上司はあなたをこんなふうに評価できるようになります。

・最後までやり遂げられる
・考え続けられる
・関係者を巻き込める


そもそも、あなたが今、1日か2日で終わる仕事しか任されていないなら、どうすればよいのでしょうか。
それは、「言われたところで止まらない」こと。

――『ゼロからスタートする人のための6か月で結果を出す仕事術』より

 たとえば、上司から「現場にヒアリングしてきて」と言われたとする。

 普通の人は、聞いてまとめて報告して終わり。
 次の指示が来るのを待つ。
 しかしデキる人は、ヒアリング後、こう一言添える。

「この内容、課題整理と解決策まで、自分でまとめてみてもいいですか?
 他のタスクに影響が出ないように進めますので」

 これだけで仕事は1日のタスクから、2週間がかりの一連の流れ=“クイックヒット”に化ける。
 著者はこの2週間のクイックヒットこそが、半年で頭ひとつ抜けるための最重要マイルストーンだと位置付けている。

2.「ヒアリングと同時に、価値を返す」

 もう一つ、デキる人が無意識にやっているのが、
「相手から情報を取りながら、その場で価値を返す」という所作だ。

 普通の人のヒアリングは、こうなる。

 1日目:ヒアリングする
 2日目:持ち帰って整理する
 3日目:ようやく対策を考え始める

 しかしコンサルの現場では、このスピード感では生き残れない。
「ヒアリングして対策まで3日もかかるの?」と冷たく返される世界だ。

 著者が実践しているのは、「3日分のステップを、その場の会話に圧縮する」こと。
 要望を聞きながら、その場で整理し、その場で仮の提言まで出し切る。

 特別な才能はいらない。
 事前に「遅れている事実」と「その理由」を取りに行っておくだけで、会話はガラッと変わるという。

 普通の人:「進捗どうですか?」→「遅れています」→「いつ終わりますか?」→「他チーム次第ですね」
 ……ここで止まる。

 デキる人:「進捗どうですか?」→「遅れています」→「やはりそうですよね。前段作業は3日後に終わると聞いています」→「では、それまで別作業を進めておきます」

 会話に“動き”を生み出せる人だけが、「この人と話すと、仕事が前に進む」と評価される。

「2週間」を制する人が、半年後を制する

 著者はこう書く――
「上司が見ているのは能力ではなく、どれくらいのあいまいさを処理できるか。
 2週間の塊を、誰の手も借りずに完遂できる人にだけ、次のステージが用意される」

 最初の2週間で、自分から仕事を「塊」に育てる。
 ヒアリング一回の中で、価値を返す。

 たったこの2つを意識するだけで、半年後の景色はまったく違うものになる。

(本記事は、書籍『ゼロからスタートする人のための6か月で結果を出す仕事術』を元に作成したものです)