俳優の岡田准一俳優の岡田准一 official PHOTO by 上飯坂一

岡田准一が毎回ゲストと一対一でトークするラジオ番組『GROWING REED』。大先生や大御所と呼ばれるようなゲストでも、職業の適性や才能の有無について考えたりすることもあるという。そんな第一線で活躍し続ける人たちの仕事の向き合い方とは?※本稿は、俳優の岡田准一『人生は、いかに没頭する大人に会えるかで決まる』(ワニブックス)の一部を抜粋・編集したものです。

“大先生”でも
不安はある

でもやっぱ最初の頃と同じような不安な気持ちですよ。連続ドラマでも1話の初稿を出す時って、テストの答案を出すような気持ち。
脚本家 大石静

岡田 大石さんといえば、ドラマ界ではもう重鎮じゃないですか。

大石 そう言われるのが一番イヤなの。だって初々しくなきゃつまんないから。まぁ、初々しいというのには、もうすでに無理があるのは分かってますけど、発展途上な雰囲気をやっぱり出しておきたいんですよねぇ。

岡田の蓄積

 初めの頃の緊張とは違う形になっても、根底にある緊張感は消えない。経験があるから場をコントロールできるようになっただけで、根源的な緊張は変わらず存在している。

 大先生と呼ばれる立場になっても、その感覚を大事にし続ける姿勢に深く共感しました。

 表現者として成熟することと、初心を失わないこと。その両立の難しさと大切さを改めて考えさせられます。経験を重ねることで技術は磨かれ、対応力も身につく。けれど、作品に向き合う時の緊張感だけは手放してはいけない。それがなくなることは、表現者としての死を意味するのかもしれません。