ニトリ創業者の似鳥昭雄氏ニトリ創業者の似鳥昭雄氏

頭がいい人ほど慎重で、失敗を避ける判断ができる――。一般にはそう考えられがちだ。しかし、ニトリ創業者の似鳥昭雄氏は、成功を遠ざけるのは「やる失敗」よりも「やらない失敗」だと語る。自身の発達障害の特性による行動力が、数々の挑戦や事業拡大の原動力になったという。なぜ頭のいい人ほど行動できず、チャンスを逃してしまうのか。※本稿は、実業家の似鳥昭雄(著)、精神科医の岩波 明(監修)『発達障害の私だからこそ、成功できた』(祥伝社)の一部を抜粋・編集したものです。

人生を変えてくれた
パートナーの存在

 発達障害があると、どうしても周りと違う自分を隠そうとして、すべてを自分だけでやろうとしがちです。でも、それではすぐに限界が来ます。自分の弱みや苦手な部分を正直に認め、それをカバーしてくれる人と一緒に歩むことが大切だと思うのです。

 私の場合、妻との出会いが人生を大きく変えてくれました。妻の行動が私に、自分の弱みや苦手な部分を正直に認め、それをカバーしてくれる人と一緒に歩むことの大切さを教えてくれたのです。

 そして、この「苦手はあるけれど、それを克服するのではなく、適材適所で人を活かしていく」という視点は、その後のニトリの成長にも大きく影響しました。

 自分の弱点を認めたら、それを補ってくれる仲間を集めて、あとは任せる。そうすることで会社は強くなり、大きく成長していったのです。私はわからないことを聞いたり、できないことを頼んだり、一緒にやって欲しいことをお願いしたりするのは大の得意ですから。こちらが明るい態度でいると、必ず誰かが助けてくれます。

 わかったふりをせず、わからないことはわからないと言い、オープンな姿勢を行動で表すこと。