Photo:SOPA Images/gettyimages
カナダのスポーツウエアメーカー大手 ルルレモン・アスレティカ の取締役会は先週、創業者チップ・ウィルソン氏との長年にわたる対立の解決に向けて最終段階に入っていた。ところが、事態は思わぬ方向に転じた。
ウィルソン氏は和解交渉が決裂しつつあることに気づいていなかった。17日にマーティ・モーフィット会長が予想外の反応を示し、さらに18日に同社がウィルソン氏を「不誠実な交渉」を行ったと公に非難する声明を出したことで、ようやく事態の深刻さを痛感した。
モーフィット氏はウィルソン氏に宛てたメールに「取締役会や経営陣と協力して取り組むという真摯(しんし)な意思が感じられない」と記していた。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はこのメールを確認した。
和解交渉は、双方が合意内容を発表するための共同プレスリリースの作成に着手できるほど進展していた。 しかし現在、ルルレモンの取締役会は強硬姿勢に転じ、年次株主総会まで争う構えを見せている。 株主総会では、同社が指名した取締役候補3人とウィルソン氏が指名した候補3人のいずれかを株主が選ぶことになる。
経営陣が新たな方向性を模索しようとしているまさにこの時期に、ウィルソン氏との全面対立は同社の足かせになりかねない。 北米での売り上げは減少傾向にあり、株価は過去1年間で60%超下落している。 同社最大の個人株主であるウィルソン氏は、ルルレモンの経営陣と取締役会を数カ月にわたって激しく非難し、同社が「クール」さと機能性スポーツウエア分野におけるリーダーとしての地位を失ったのは彼らの責任だと主張している。








