投資家のバイブルともいえる『会社四季報』。分厚すぎて挫折していませんか? 実は50億円稼いだ凄腕の個人投資家でも、全ページをめくって見つかるお宝銘柄は「たった3つ」という衝撃の現実が。ネットの検索では見つからない優良株をどう発掘するのか? 投資初心者が挫折せず、プロを出し抜くためのカギは「自分の得意領域」にあります。現場の肌感覚を武器に、勝てる銘柄を着実に見つけ出すリアルな四季報活用術に迫ります!

株で50億円稼いだ投資家が教える『会社四季報』の読み方・ベスト1Photo: Adobe Stock

『会社四季報』でお宝銘柄を発掘する現実的な読み方

株式投資を続けていると、誰もが一度は手に取るのが『会社四季報(以下、四季報)』です。全上場企業の情報が網羅されたこの分厚い本は、投資家にとってのバイブルとも言えます。

しかし、「ページ数が多すぎてどこから読めばいいのかわからない」と挫折してしまう人も少なくありません。今回は、個人投資家が四季報を活用して「お宝銘柄」を見つけるためのリアルな向き合い方をご紹介します。

プロでもお宝銘柄は「たったの3つ」?

四季報を隅から隅まで読めば、次々と儲かる株が見つかる魔法の書のように思えるかもしれません。しかし、現実は少し違います。

僕は年4回発行される四季報にすべて目を通している。そのなかで「この株はいいかもしれない」と思えるのは3銘柄あればいいほうだ。「四季報を読めば、必ずいい銘柄が見つかる」と断言することはできないけれど、やはり投資で稼ごうと思うのであれば、四季報くらいは目を通すべきだろう。
――『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』より

4000社もの企業データに目を通しても、本当に投資したいと思える銘柄はほんのひと握りです。しかし、裏を返せば、それだけ厳しい目を持って探さなければ「勝てる銘柄」には出会えないということです。

ネットのスクリーニング機能だけではこぼれ落ちてしまうような、事業内容の面白い企業や、変化の兆しがある企業を見つけるためには、この泥臭い作業が最大の武器になります。

初心者は「自分の得意領域」から攻める

とはいえ、いきなり分厚い四季報を全ページ読破するのは至難の業です。途中で疲れてしまっては本末転倒でしょう。そこで、まずは読み方を工夫することをおすすめします。

「全部読むのは大変そう……」と思うなら、自分の趣味や仕事に関係する「業界」に絞ってチェックしてみるのもいい。けっこう楽しめると思うんだ。
――『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』より

これは投資の世界で「自分の能力の輪(サークル・オブ・コンピテンス)の中で戦え」と言われる鉄則に通じます。自分が好きな趣味の分野や、日々働いている業界であれば、「このサービスは最近人気が出ている」「この部品の需要が高まっている」といった肌感覚を持っているはずです。

プロのアナリストが数字に気づく前に、現場のリアルな感覚から企業の成長性を見抜けるのは、個人投資家ならではの強みです。まずはご自身の「得意な業界」のページを開き、知っている企業のデータから四季報を読み解く楽しさを味わってみてはいかがでしょうか。

※本稿は『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)をもとに編集したものです。