塾の丁寧な添削指導、実は記述力が伸び悩む原因かも? 数日後に答案が返ってきた頃には、子どもは自分の思考プロセスを忘れています。そのタイムラグを無くし、記述力を劇的に伸ばすカギが家庭での「対話」です。親子の会話で瞬時に思考を練り直すことで、自然と採点者に伝わる論理的答案が書けるように! 紙のやり取りを何十倍も超える、東大式の超効率的な記述特訓術とは?

塾の「添削」を待つのは時間のムダ? わが子の成績が劇的に上がる“即効”トレーニングPhoto: Adobe Stock

【国語学習】塾の「添削」を待つのは時間のムダ?
記述力が劇的に伸びる“即効”トレーニング

国語の記述問題対策として、塾で書いた答案を先生に添削してもらうのは一般的な勉強法です。しかし「何度添削してもらっても、なかなか記述力が上がらない」と悩む親御さんは少なくありません。

実は、紙ベースの添削指導には、子どもの成長を阻む「大きな壁」が存在しているのです。

タイムラグが「妥協」を生む

塾での丁寧な添削指導には、どうしても時間的な制約がつきまといます。

通常、塾などでは解答を紙に書いて添削を待つのですが、それが戻ってくるまでに数日かかることも多く、同じ問題の添削を何往復もやりとりすることは現実的ではありません。結果として、まだまだ隙だらけの解答であっても、「まあいいか」という気持ちとともに、適当なところで打ち切ってしまうことが少なくないのです。
――『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法』より

答案が返却される数日後には、子どもは「どんな思考プロセスでその答えを書いたのか」をすっかり忘れてしまっています。記憶が薄れた状態で赤ペン指導を見ても、「ふーん、そうか」で終わってしまい、中途半端なまま学習が打ち切られてしまうのです。

「口頭でのやり取り」が思考を深める

このタイムラグを一気に解消し、より深く思考を練り上げるための最適解が、家庭学習における「対話」です。

口頭の対話であれば、紙の添削と違って何十往復とやり取りができるうえ、目の前の相手の反応もよくわかります。
――『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法』より

「どうしてそう思ったの?」「ここがちょっと分かりにくいな」と、親御さんがその場でフィードバックを返すことで、子どもは瞬時に思考を修正できます。紙のやり取りでは数週間かかるような試行錯誤が、会話であればたった数分で実現できるのです。

「相手に伝わる」解答が書けるようになる

さらに、この対話には記述問題の点数に直結する絶大なメリットがあります。

目の前の相手に伝わるように自分の考えを伝える体験を繰り返すうちに、採点者が理解しやすいように解答するクセがついてきます。それにより、たとえ問題文を読んでいない人でもわかりやすい答えができるようになり、国語の正解率は上がっていくのです。
――『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法』より

親に対して「自分の言葉で説明して納得してもらう」という経験を積むことで、子どもは自然と「相手(=採点者)の視点」を手に入れます。独りよがりな言葉足らずの解答から抜け出し、「誰が読んでも論理的でわかりやすい記述答案」を書けるようになるのです。

記述力に伸び悩んでいるご家庭は、ぜひ「答案は会話で作る」プロセスを取り入れてみてください。

※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。