異動、転職、新しいクライアント、新プロジェクト――。
ビジネスパーソンが「初対面の相手と短期間で関係を築かなければならない」場面は、年に何度もある。ところが、ある人は1週間で「あの人がいると話が早い」と言われるようになる一方、ある人は半年経っても周囲から距離を置かれたまま。新卒からITコンサルタントとして20年、半年ごとに違うクライアントと向き合ってきた著者の話題書『ゼロからスタートする人のための6か月で結果を出す仕事術』には、1週間で信頼を勝ち取る人だけが知る、たった2つの所作が書かれている。
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「正しさ」より、「味方」を先につくる
新しい職場に入ったとき、つい正論を言ってしまう人がいる。
「それ、やる必要あります?」
「前にも言いましたよね」――。
論理的には合っている。
しかし、著者はこれを「百害あって一利なし」だと断言する。
だからコンサルは、あえてこう考えて動くときもあるのです。
「正しさ」より先に、「味方」をつくろう。
味方ができれば、正しさは通せます。
味方ができなければ、正しさはただの摩擦になります。
――『ゼロからスタートする人のための6か月で結果を出す仕事術』より
一度でも「この人とは話が通じない」とラベルを貼られたら、相談されない、情報が入ってこない、協力が後回しになる
――静かに、しかし致命的に、損が積み上がっていく。
「共感7:解釈2:提言1」のステップで会話する
では、味方を作る具体的な方法はあるのか。
著者は、自分が初対面の相手から1週間で信頼を勝ち取ったときに使った「3ステップ」を明かしている。
ステップ1:共感で「同じ側」に立つ
「よい判断だと思います」「確かにやりにくいですよね」
――まずは全肯定で迎え入れる。
ステップ2:解釈で「理解する側」になる
ここがポイント。相手が言っていない観点で同意する。
たとえば「このやり方だとリスクが高い」と言われたとき、「そうですよね」だけでは弱い。
「確かに、“運用まで含めたコスト”の観点でもリスクが出そうです」
と、別の角度から同意を重ねると、相手は「この人、わかってる」と感じる。
ステップ3:提言で「役に立つ側」になる
最後に、ようやく自分の意見を出す。
「この状況なら、まず切り分けは2軸が鉄板です」など、過去経験や知識を“処方箋”として渡す。
この3段ロケットを踏むだけで、相手の頭の中であなたはこう位置づけられる
――「この人は敵じゃない。むしろ助けてくれる」。
「わかっているのに、わからないふりをする」上級テクも
さらに著者は、自分の元上司の“神技”にも触れている。
ロジカルに正解を出せる人ほど、相手との間に見えない壁ができる。
だからその上司は、わざと「わかっているのに、わからないふり」をした。
「何が起きてるんですかね?」
「どこで詰まり始めました?」
と“余白”をつくる。
すると相手はどんどん語り、自分で答えに辿り着く。
人は“指示されたとき”より、“自分で決めたとき”に一番よく動く
――著者はそう書く。
・正論で押さず、まず「味方」を作る。
・共感→解釈→提言の3ステップで会話する。
たったこの2つを意識するだけで、1週間後のあなたの居場所は、まったく違うものになっているはずだ。
(本記事は、書籍『ゼロからスタートする人のための6か月で結果を出す仕事術』を元に作成したものです)








