せっかく飲み会を開いたのに、なぜか部下との距離が縮まらない――その原因は、上司が「話しすぎている」ことかもしれない。飲み会での上司の役割は「話す人」ではなく、まったく別のものだ。SNSでビジネススキルについて情報発信を行い、総フォロワー数が37万人を超える「にっしー社長」こと西原亮氏の著書、『コンサル時代に教わった 仕事ができる上司の当たり前』をもとに、誰でも「しごでき」になれる令和の仕事の基本を解説する。(構成/ダイヤモンド社・林拓馬)

職場で嫌われる人は「もう一軒行こう」と言う。好かれる人はどうする?

「私の若い頃は……」が、部下の記憶に残すもの

飲み会の場で、部下に向かってこう話したことはないか。
私の若い頃はね……
今回のプロジェクトの反省点は……
良かれと思ってのことだろう。
しかし著者はこれを、飲み会でやってはいけない行動と断言する。

アルコールが入った状態で指導を受けた部下の脳に残るのは、「不快な記憶」だけだ。
仕事の話や説教は、会議室でやればいい。
飲み会でそれをする必要は、まったくない。

上司の役割は「インタビュアー」だ

飲み会の場における上司の役割は、美味しい食事という小道具を用意し、部下が気持ちよく話せるように徹する「インタビュアー」です。
NG行動:自分の話(送信)をする
「私の若い頃は……」「今回のプロジェクトの反省点は……」
→仕事の話や説教は会議室でやってください。アルコールが入った状態で指導されても、部下の脳には「不快な記憶」としてしか残りません。
OK行動:相手の話(受信)を引き出す
「最近ハマっていることはある?」「休日は何をして過ごしているの?」
→仕事以外の「人となり」を知るための質問に徹してください。部下が「自分の話を聞いてもらえた」と感じて店を出ること。これが唯一のゴールです。
そして、最大のポイントは「一番盛り上がったところで、サクッと解散する」ことです。もう少し話したいな」というところで、「よし、明日に響くから今日は帰ろう!」と切り上げる。ダラダラと2軒目に連れ回さない。
この「引き際の良さ」こそが、上司の嗜みなのです。

著者が示す飲み会での上司の役割は、「インタビュアー」だ。
自分の話をする場ではなく、部下の話を引き出す場だ。
最近ハマっていることはある?休日は何をして過ごしているの?
仕事以外の「人となり」を知るための質問に徹する――それだけでいい。

飲み会のゴールは、盛り上がることでも、深い話をすることでもない。
部下が「自分の話を聞いてもらえた」と感じて店を出ること。
ただそれだけだ、と著者は言い切る。

「好かれる上司」は、一番盛り上がったところで帰る

もう一つ、著者が強調するのが「引き際の良さ」だ。
もう少し話したいなというタイミングで、
よし、明日に響くから今日は帰ろう!と切り上げる。

ダラダラと2軒目に連れ回さない。
「もっと話したかった」という余韻を残して解散することが、次の飲み会への期待につながる。
「引き際の良さ」は、部下への最大の気遣いだ。
話す量を減らし、聞く量を増やし、早く帰る――この三つだけで、飲み会後の部下の印象はまったく変わる。

次の飲み会では、「自分の話を一切しない」ことをルールにして臨むことだけでいい。

(本記事は、書籍『コンサル時代に教わった 仕事ができる上司の当たり前』をもとに作成しました)