「うちの子、語彙が少ないのでは?」「自分の意見をちゃんと言えない」……子どもの「言葉にする力」の衰えを危惧する声が増えています。文章の専門家・山口拓朗氏が著した『12歳までに身につけたい「ことば」にする力 こども言語化大全』(ダイヤモンド社)は、マンガと「言葉を使ったゲーム」を通じて、子ども(小学校低学年~高学年)が楽しく言語化能力を身につけられる画期的な一冊。今回は、本書の中から、家族や友達同士でもりあがれる「語彙力」が身につくゲームを紹介します!  ぜひ皆さんでやってみてください。

「楽しかった」ばかりの作文が激変! 語彙力を育てる「気持ちことば」遊びイラスト©水谷さるころ「こども言語化大全」(山口拓朗著)より

気持ちを表すことばをたくさん知っておこう

拙著『こども言語化大全は小学生でもできる言語化力が上がるゲームを22個、載せています。

今回は、言語化力の3要素「語彙力」「具体化力」「伝達力」の中の「語彙力」がアップする「いろいろ! 気持ちことばコレクション」を紹介したいと思います。

これは気持ちを表す類語を次々に出していく遊びです。
表現の引き出しが増えるため、作文がいつも「楽しかった」「うれしかった」など同じ表現ばかりになってしまうお子さんに特におすすめです。
このゲームのよいところは、類語辞典などを使い知識としてインプットしていくのではなく、遊びを通して「同じ気持ちを表すことばは、実はこんなにあるんだ!」ということに自然と気づける点にあります。
楽しみながら「その表現いいね」「この場面にぴったりだ!」と思えたとき、それは新しい発見となり、詰め込み式ではない、真のインプットがかなうのです。
また、出てきたことばを比べることで、意味の違いや使う場面の違いも自然と学べます。

このゲームの効果は主に次の4つです。

・作文がうまくなる
・表現の引き出しが増える
・人の気持ちを想像する力が育つ
・ことばの差異を理解できるようになる

早速みんなでやってみましょう。

「いろいろ! 気持ちことばコレクション」の遊び方

遊び方(ルール)

1 お題を決める
◆親を決めて、親が「気持ちを表すことば」のお題を出そう。(例:楽しい、感動するなど)

2 似たことばをみんなでいっせいに言う
◆「せーの!」でお題と似たことばに言いかえよう。(例:楽しい→「ワクワクする」「心がはずむ」「いい思い出になる」など)
◆親も参加するよ。
◆知らないことばや似ていないと思ったことばは、みんなで意味を調べてみよう。

3 最後まで言えた人が勝ち
◆「せーの!」をくり返して、ほかの人が答えられなくなるまで言えた人が勝ち!
◆親を交代してどんどん遊ぼう。

気持ちことばのいいかえ例

本書には、たくさんのことばのいいかえ例を載せていますが、たとえば、「うれしい」「悲しい」だけでもこんなにあります。それに気づくことができるといいですね。

◆うれしい
ニコニコする/ルンルンする/ごきげん/心がはずむ/いい気分/笑顔になる/舞い上がる/心が温かくなる/テンションが上がる/有頂天になる/幸せ/にんまりする…

◆悲しい
切ない/泣きたい/涙が出る/心が痛む/しょんぼりする/落ち込む/やりきれない/心が沈む/どんよりする…

*本記事は、山口拓朗著『12歳までに身につけたい「ことば」にする力 こども言語化大全』(ダイヤモンド社刊)を抜粋・編集したものです。