「おはしを正しくもつ」「自分で歯を磨く」「整理整頓をする」「ありがとうを伝える」…など、小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを紹介した書籍『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』が発売された。
「小学校入学準備にぴったり」「生活の基本でありながら、これまでどう教えればいいのかわからなかったので助かる」「一生使える知識やマナーが学べる」など多くの口コミが寄せられている。
本書では、生活のきほんや言葉づかい、心の守り方、学校での過ごし方まで子どもたちの毎日に欠かせないテーマを幅広く網羅している。本記事では、その中から親が教えておくべきおやくそくを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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「べつにふつう」で終わらせる怖さ
「人に好かれる子って、特別なことをしているわけではないんですよ」
こんな話を、幼児教室の先生から聞いた。
先生によると、その違いは意外な場面で見えることがあるという。
そこで教えてくれたのが、年に一度のクリスマス会のエピソードだった。
子どもたちはサンタさんからプレゼントを受け取る。
何が入っているのかわからず、みんなワクワクしながら包みを開ける。
すると、ある子は目を輝かせてこう言った。
「わあ!、ありがとう! このぬいぐるみ、ふわふわでかわいい!」
欲しかったものとは違ったかもしれない。
それでも、プレゼントをもらえたことがうれしかったのだろう。
一方で、別の子はプレゼントを見るなり、
「べつにふつう、ぬいぐるみ他にももっているし」と言ったそうだ。
もちろん悪気はない。
照れくさかったのかもしれないし、本当にそう思ったのかもしれない。
だが、その子は何か感想を聞くと、「べつにふつう」と答えることが口グセのようになってしまっていたそうだ。
だが、その言葉を聞くと、なぜか少し寂しい気持ちになる。
なぜだろうか。
プレゼントの向こう側にある「気持ち」が見えていないように感じるからだ。
誰かが自分のために選んでくれた。
喜んでほしいと思ってくれた。
そんな気持ちに気づいたとき、人は自然と、「ありがとう」「うれしい」と言葉にしたくなる。
実は、品のよさとは高価な服や美しい言葉遣いではない。
自分の気持ちを素直に伝え、相手の気持ちを大切にできることだ。
うれしい楽しい。ありがとう。
そんな気持ちを言葉にできる人は、大人になっても多くの人に愛される。
だからこそ、「相手が喜ぶ形」で気持ちを伝える練習を子どものうちからしてみることが大切だ。
その一言が、人との関係を少しずつ豊かにしてくれるのである。
自分の気持ちを伝えよう
小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを学べる本『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』には、「いろいろなきもちをつたえよう」という項目がある。
『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用拡大画像表示
・「プレゼントを もらって かんどうしたよ。」
・「そらを とんでいるみたいで わくわくする。」
・「トマトが できて うれしいな。」
・「なかまが いると こころづよいね。」
(『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用)
大人になってからも、何か聞かれたときに「べつにふつう」と答えてしまう人もいるだろう。
だが、その一言は自分の気持ちだけでなく、相手の気持ちまで見えなくしてしまう。
品のよさとは、特別なマナーではない。
「うれしい」「ありがとう」と、自分の心に生まれた気持ちを素直に伝えられることなのである。









