「おはしを正しくもつ」「自分で歯を磨く」「整理整頓をする」「ありがとうを伝える」…など、小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを紹介した書籍『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』が発売された。
「小学校入学準備にぴったり」「生活の基本でありながら、これまでどう教えればいいのかわからなかったので助かる」「一生使える知識やマナーが学べる」など多くの口コミが寄せられている。
本書では、生活のきほんや言葉づかい、心の守り方、学校での過ごし方まで子どもたちの毎日に欠かせないテーマを幅広く網羅している。本記事では、その中から親が教えておくべきおやくそくを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
Photo: Adobe Stock
「孤立しがちな子」が言えないこと
「友達が多い子と少ない子の違いって、何だと思いますか?」
以前、30年間小学校の先生をする知人に聞かれたことがある。
私はてっきり、「思いやりがある子」とか、「積極的な子」とか、そういう答えが返ってくると思った。
ところが、その先生は「相手の話に反応できる子ですね」と言った。
例えば、友達が「昨日、サッカーの試合で点を決めたんだ!」と言ったとする。
すると、友達に囲まれる子は、「すごいね!」「やったじゃん!」と返す。
また、「家族で旅行に行ってきたんだ」と言われたら、「楽しそう!」「どこ行ったの?」と反応する。
一方で、人間関係で苦労しやすい子は、「へえ」「ふーん」で終わることが多いという。
もちろん、悪気はない。
ただ、相手がどんな気持ちでその話をしているのかを受け止める習慣が身についていないのだ。
先生はこう続けた。
「子どもって、自分の話を聞いてもらえる相手が好きなんですよ。だから話が面白い子より、ちゃんと反応してくれる子のほうに人が集まるんです」
たしかにそうかもしれない。
人は、自分の話に「すごいね」「うれしかったんだね」「それは大変だったね」と返してもらえると、「この人は自分をわかってくれている」と感じる。
だから親が子どもに教えたいのは、話し上手になることではない。
相手の話に一言返す力である。
人とのつながりは、その小さな一言から始まるのだ。
人のはなしを聞く態度を身につけよう
小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを学べる本『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』には、「人のはなしをよく聞こう」という項目がある。
『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用拡大画像表示
・はなす ひとの めを みよう。
・あいての はなしを きくときは うなずいて あげよう。
・はなしを きいたら へんじを しよう。
「へえ、すごいね!」
・あいてが どんな きもちか そうぞうしながら きこう。
「とても うれしかったんだね」
(『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用)
とくに大切なのは、「返事をする」「相手の気持ちを想像して相槌を打つ」ということだろう。
相手の話に耳を傾け、気持ちに寄り添う一言を返せる子は、自然と人とのつながりを築いていく。友達づくりの第一歩は、上手に話すことではなく、相手の話をしっかり聞くことなのである。









