「28歳、いつもクレカは上限でリボ払い生活」。
そんな人生を変えた、たった一言とは?

そんな相談者にすすめたのが、全世界45言語に翻訳され、世界600万部を突破しているベストセラー『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』(ジョン・ストレルキー 著/鹿田昌美 訳)だ。「何度読んでもハッとする」と話題の一冊から、相談者に響いた名言について紹介する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

「28歳、いつもクレカは上限でリボ払い生活」。そんな人生を変えた、たった一言とは?Photo: Adobe Stock

「リボ払い生活」を変えた一言

 最近、こんな相談があった。

「28歳です。買い物が好きで、気づけばクレジットカードは上限に達してリボ払い。なんとかボーナスで相殺するものの、これがいつまで続くかわからない。そんな不安があります」

 相談者は決して浪費家には見えなかった。
 仕事もしているし、収入もある。
 ブランド品ばかり買っているわけでもない。

 ただ、「欲しい」と思ったら買う。そして支払いは先送りにする。その繰り返しだった。
 この相談を聞いて、私は『世界の果てのカフェ』という本の一節を思い出した。

買い物で人生は楽になるはずだった

 多くの人は、モノを買う理由をこう説明する。

「便利だから」
「必要だから」
「頑張った自分へのご褒美だから」

 もちろん、それも間違いではない。
 しかし本当のところは少し違う。

 私たちはモノそのものよりも、その先にある感情を買っている

 安心感。満足感。優越感。達成感……。
 だからこそ、買った瞬間は気持ちがいい。

 問題は、その気持ちよさが長続きしないことだ。

支払いが人生を支配し始める

世界の果てのカフェ』には、こんな言葉がある。

残念ながら、(お金を貯めてモノを)買えば買うほど、支払いも増えるわ。だから、支払いのためにますます仕事に費やす時間が増える。仕事に費やす時間は、私たちが人生に望む過ごし方ではないから、さらに満たされない気持ちになる。なぜなら、やりたいことをする時間がさらに減ってしまうからよ。
――『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』より

 私はこの文章を初めて読んだとき、「なるほど」と思った。

 多くの人は、「モノを買う → 満足する → 幸せになる」と思っている。

 しかし実際には、「モノを買う → 支払いが増える → もっと働く → 自由な時間が減る → ストレスが増える → また何か買いたくなる」というループに入ってしまう。

相談者もまさにその状態だった。

リボ払いが怖いのではない

 相談者は、「リボ払いが怖い」と言っていた。

 しかし、本当に怖いのはリボ払いではない。
 もっと怖いのは、「支払いのために働く人生が当たり前になること」である。

 人は慣れる。毎月の請求にも慣れる。借金にも慣れる。不自由にも慣れる。だからこそ危険なのだ。

 気づいたときには、自分の時間も選択肢も失っている

人生を変えた、たった一言

 相談者に私はこう伝えた。

「欲しいモノを買う前に、欲しい人生を考えたほうがいいのでは?」

 モノは人生を豊かにしてくれる。
 しかし、人生そのものにはなれない。
 本当に欲しいのはバッグなのか。時計なのか。ガジェットなのか。それとも、安心なのか。自由なのか。充実感なのか。そこを取り違えると、どれだけ買っても満たされない

世界の果てのカフェ』が教えてくれるのは、お金の話ではない。人生の話だ。
 モノを買うたびに人生が豊かになるのではない。

 自分が本当に求めているものを理解したとき、人生は豊かになる
 その順番を間違えなくなったとき、人はようやく支払いではなく、自分の人生を生き始めるのである。

(本稿は、『世界の果てのカフェ』の発売を記念したオリジナル記事です)