「35歳・年収300万円、土日はベッドで時間を溶かす」。
そんな人生を変えた、たった一言とは?

そんな相談者にすすめたのが、全世界45言語に翻訳され、世界600万部を突破しているベストセラー『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』(ジョン・ストレルキー 著/鹿田昌美 訳)だ。「何度読んでもハッとする」と話題の一冊から、相談者に響いた名言について紹介する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

「35歳・年収300万円、土日はベッドで時間を溶かす」。そんな人生を変えた、たった一言とは?Photo: Adobe Stock

35歳・年収300万円、土日はベッドで時間を溶かす

 最近、こんな相談があった。

「35歳で年収300万円。土日に何もすることがなく、疲れを癒すためにベッドでゴロゴロ過ごしていたら、気づけば月曜がやってくる。そうやって、あっという間に人生が終わりそうで怖いです」

 この相談を聞いて、私は『世界の果てのカフェ』の一節を思い出した。

土日が「回復の時間」になっている人へ

 多くの人は、平日の仕事で疲れ切っている。
 だから休日になると、「休まなければ」と思う。

 寝る。動画を見る。SNSを見る。昼寝をする。
 そして日曜日の夜になる。

「何もしなかったな」

 そんな後悔とともに、また月曜日を迎える。
 しかし、ここには大きな勘違いがある。
 それは、「人生とは、仕事で消耗したエネルギーを休日に充電するものだ」という考え方だ。

主人公も同じ悩みを抱えていた

世界の果てのカフェ』の主人公も、まったく同じ状態だった。

 彼は旅に出る。その理由は、日常から逃げるためだった。
 仕事、請求書、人間関係、将来への不安。
 そうしたものに疲れ果てていたからだ

 本書にはこう書かれている。

そもそもぼくが旅に出たのは、フラストレーションを避けるためだった。家では仕事や請求書、それから人生のあれこれに、相当イライラしていた。ぜんぶ、置いてきたかったのに。これはぼくにとって、リラックスして『エネルギーを充電する』チャンスのはずだったのに。
――『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』より

「充電」という言葉の違和感

 ところが、その後に主人公は重大なことに気づく

いや、待てよ、変な表現だよな。エネルギーを充電するって? 電池が切れて、充電して、電池が切れて、充電して……そんな繰り返しで前に進めるはずがないじゃないか?
――『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』より

 私はこの一節を初めて読んだとき、ハッとした。
 たしかにその通りだ。

 もし人生が、「平日で消耗する → 休日で回復する → 平日で消耗する → 休日で回復する」というループなら、いつまで経っても前に進まない。

 その場で足踏みしているだけである

本当に変えるべきなのは休日ではない

 相談者もまさに同じ状態だった。

 年収300万円が問題なのではない。
 土日に寝ていることが問題なのでもない。
 本当に問題なのは、

「回復しないと耐えられない毎日」

 を送り続けていることだ。

 もちろん休息は必要だ。
 しかし、人生の中心が「回復」になってしまったら危険である
 本来、人間は何かに夢中になっているとき、そこまで充電を必要としない。

 好きなことをしている人は、疲れることはあっても、消耗しない。
 むしろエネルギーが湧いてくる。

 だから大事なのは、「どう休むか」ではなく、「何のために生きるか」なのだ。
 もし休日のたびにベッドで時間を溶かしているなら、一度だけ自分に問いかけてみてほしい。

「自分は、何から回復しようとしているのだろう?」

 その答えが見つかったとき、人生は少しずつ動き始める。
 休日とは、平日に耐えるためのものではない。
 人生を前に進めるためのものなのだから。

(本稿は、『世界の果てのカフェ』の発売を記念したオリジナル記事です)