私たちが「一生のうちにスマホを見る時間」は、平均で14年以上。
そんな衝撃的な事実に向き合い、「時間が溶けていく毎日」から抜け出す方法を示した話題の1冊が『脱スマホ術』です。
著者・戸田大介さんは、500万ダウンロード突破の国内No.1集中アプリの開発者。開発者だからこそ気付けるスマホの落とし穴と対策ついて解説します。
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「友だちはみんな持っている」に、どう向き合うか
子どもにスマホを持たせるべきか。
この問題に悩んでいる親御さんは多いと思います。
「友だちはみんな持っている」
「自分だけ持っていないのはかわいそう」
「連絡が取れないと不便」
そう言われると、親としては心が揺れます。
子どもの願いをかなえてあげることが、愛情のようにも思えるからです。
ビル・ゲイツは、14歳まで持たせなかった
しかし、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツは、少し違う判断をしました。
彼は、自分の子どもたちに14歳まで携帯電話を持たせなかったと語っています。
子どもたちは当然、不満を言いました。
「ほかの子はもっと早く持っている」と。
それでも、ゲイツは渡しませんでした。
一見すると、かなり厳しい親のように見えます。
けれどここには、深い愛情があるように思えます。
テクノロジーの怖さを、誰よりも知っていた
なぜならゲイツは、テクノロジーの力を誰よりもよく知っていたからです。
大人でさえ、97%はスマホに依存しています。
「人が死ぬまでにスマホに費やす時間」は、平均で14年以上。
たしかにスマホには、いい側面もあります。
しかし実際のところ、スマホとの付き合い方を良好に保ち、「ああ、また見すぎてしまった」といった後悔なく扱うことのできる人は、ものすごく少ないものです。
「連絡のために」「勉強のために」と渡したスマホで、毎日6時間TikTokを見ている。
そういったことは、決して珍しいことではありません。
まず親が理解すること
ただゲイツは、スマホを無期限に禁止にしたわけではありません。
現代社会で、スマホがないと困る側面があるのも事実です。
彼はスマホを渡す年齢になってからは、「食事中は使わない」「夜は時間を区切る」といった、テクノロジーと距離を取るためのルールを設けました。
子どもを信じることと、子ども任せにすることは違います。
「完全に子どもの自由にしたが、スマホはほとんど見ない」ということは、ほぼ起こりません。
スマホは、大人でさえも依存するようにできているからです。
スマホ時代の親に求められるのは、なにもルールを持たずに子どもの自由にさせることでも、何歳になっても「絶対渡さない」などと無闇に拒否することでもありません。
なぜこんなに誰しもがスマホに釘付けになっているのかを理解し、現実的な対策をしっかり知ったうえで、子どもとスマホとのよい関係を築く対策を講じることです。
ちょっとした対策で、スマホとの付き合い方は大きく変えられるので。
戸田大介(とだ・だいすけ)
山形県出身。新卒で電通アイソバー(現・電通デジタル)に入社。データアナリストとして勤務したのち、bondavi株式会社を創業。データと行動科学の知見をもとに、人の前向きな行動を引き出すアプリの開発に取りくむ。全アプリを広告なし・無償で提供し、ユーザー任意の寄付により運営している。『継続する技術』『集中』は国内有数のヒットとなり、累計ダウンロード数は1000万を超える。著書『脱スマホ術』『継続する技術』。








