イランはトランプ米政権との交渉で大きな成果を狙っている。危機に陥った国内経済を立て直すために使える、国外で凍結された数百億ドル規模の資産だ。資産の一部は、1979年の革命に始まるイラン・イスラム共和国の歴史とほぼ同じ長さにわたって凍結されてきた。しかし大部分はより最近のもので、イランが中国やインド、韓国、日本に販売した原油の代金だ。2018年にドナルド・トランプ大統領がオバマ政権の核合意から離脱し、対イラン制裁を再発動したことで、これらの資金が凍結された。国外で凍結されたイランの資産の総額については推計が分かれており、イラン政府は少なくとも1000億ドル(約16兆円)に上ると主張している。専門家はそれよりもはるかに低い数字を示している。同国政府が優先するのは、段階的に最初の240億ドルの凍結を解除することだ。