6月下旬、米イリノイ州シカゴのコンベンションセンターではヒューマノイド(ヒト型ロボット)が動き回り、軽食を運んだり、握手をしたり、ダンスを披露したりしていた。だが最近、ヒト型ロボットが飲食店で制御不能になって踊り出したり、中国でのパフォーマンス中に幼い子どもを蹴ったりするアクシデントがインターネット上で大きな話題となった。こうしたトラブルは、工場や倉庫での作業にヒト型ロボットの投入を目指すロボットメーカーに、どうすればヒト型ロボットが人間を傷つけないようにできるかという大きな課題を突きつけている。人間がするような作業を行うために人間のような特性を持つヒト型ロボットのメーカー各社は、ヒト型ロボットによって人間が重傷を負ったり、死亡したりした事例は把握していないとしている。しかし大型化、重量化が進んでおり、重さが200ポンド(約90キロ)近くに達するものもある。これほどの大きさになると、二足歩行ロボットの電源が失われた場合に結果として起こり得る被害を業界関係者は懸念している。