ヒューストン郊外に住むジョー・サルツバックさんと息子たちは、電動ダートバイクのファンになった Arturo Olmos for WSJ
マイクロモビリティー界の反逆児を紹介しよう。
「e-moto(電動ダートバイク)」は米国の二輪車市場で一番ホットな乗り物になった。安価でスピードが速く、公道の走行が認められていないものがほとんどだ。マイアミからソルトレイクシティーに至るまでさまざまな地域で、若いライダーが道路に群がり、ウィリー走行をしたり、交通をまひさせたり、時速50マイル(約80キロ)を超えるスピードで警察から逃げたりしている。
一部の熱烈な愛好家にとって、電動ダートバイクは米バイクメーカー「ハーレーダビッドソン」などの企業の台頭の原動力になったのと同じ反抗精神の表れだ。多くの警察や議員にとっては、取り締まるべき公共の安全に対する脅威である。
一方、バイク業界にとって、電動ダートバイクはベビーブーム世代が1960~70年代に安価な日本製ダートバイクに夢中になって以来、若いライダーを取り込む最大の入り口になっている。ベビーブーム世代はその後、数十年にわたって業界を支えた。
現在、米国のバイク所有者の年齢の中央値は50歳前後で推移しており、価格の高さやバイクへのなじみのなさから若者に敬遠されている。米二輪車工業協議会によると、昨年の新車販売台数は8%減だった。
ただ、この数字には電動ダートバイクは含まれていない。コンサルティング会社モーターサイクル・グローバルの創業者マイケル・ウラリック氏の計算では、米国で昨年、最も人気のあったバイクは電動ダートバイクの「サーロン・ライトビー」で、販売台数は約1万6000台に上った。
シカゴのバイク店で販売されている「サーロン・ライトビー」 Photo: John Keilman/WSJ
つまり、サーロン・ライトビーだけで、ハーレーのスポーツ・アドベンチャー部門の全製品より売れたということだ。







