燃料電池メーカーのブルーム・エナジーは、長年低迷していた株価が大きく上昇したPHOTO: JUNGHO KIM FOR WSJ
市場関係者は相場を左右する一握りの米大型株にばかり気を取られているが、今のところ今年の勝者は小型株だ。
その差も大きい。年初来上昇率はラッセル小型株指数が21%、中小型株指数のラッセル2000はそれをやや下回る程度だが、S&P500種指数はその半分強にとどまる。一方、超大型株指数のラッセル・トップ50はわずか6%で、「マグニフィセント・セブン(米テック大手7社)」はそれよりさらに低い。
背景には投機や原油ショック、人工知能(AI)関連銘柄からの資金シフトといった要因があり、指数の仕組みの奇妙さも一因だ。
投資家はこの動きに留意した方がいい。理解すべきは、小型株がこれほど好調だった理由と、それが長続きしないかもしれない理由だ。
投機は最も小型の株に最も顕著に表れる。通常1株5ドル未満のペニー株は、多くの場合、透明性が不十分で市場アナリストは興味を示さない。これほどの急上昇はたいてい、経済のファンダメンタルズではなく投資家の熱狂によるものだ。
3月30日以降、ペニー株は平均で28%上昇し、それ以外の小型株指数銘柄の22%を大きく上回った。マグニフィセント・セブンのアマゾン・ドット・コム、アルファベット、アップル、メタ・プラットフォームズ、マイクロソフト、エヌビディア、テスラをも上回る。1-3月期も、ペニー株はマグニフィセント・セブンとは異なり、わずかに上昇していた。
ペニー株への賭けは、株式市場全体で熱狂的な投機の機運を高めている。AI関連株への需要を見れば明らかだ。赤字の3社が間もなく、最も時価総額が高い上場企業の一角を占めようとしている。投資家は、経済を動かすほど巨額の設備投資を歓迎しているが、収益化の道筋は見えていない。企業は事業の方向転換を発表しただけで、時価総額が5倍以上に増えた。








