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働かなくても生きていける状態を指す「FIRE(経済的自立と早期リタイア)」への関心が高まっている。仕事から解放された後、人は何を目標に生き、どう日々を過ごすのか。FIRE後の人生に潜む「課題」に迫る。※本稿は、みずほ総合研究所の河田皓史『働く人が減っていく国でこれから起きること』(朝日新書)一部を抜粋・編集したものです。
FIREという選択によって
さらに「人生の分岐点」が増える
FIREが増える未来に向けて、我々1人1人がやるべきことはあるだろうか。第一に、「FIREするかしないか」という「選択」を人生のどこかでする必要が出てくるということを指摘できる。「結婚」が選択的なものとなったのと同じように、「中高年期の労働」も選択的なものになっていくのだとすれば、人生の分岐点がさらに増える格好となる。
選択肢が増えるということは基本的には良いことだが、複数の選択肢から1つを選ぶにはそれなりの情報・エネルギーが必要になることが多いのも事実である。この点、人生の選択肢の1つとしてのFIREについて考える時間が必要になっていくだろう。
また、FIRE願望を持っている人は、当たり前のようなことだが、「FIREした後に何をするか」を考えておくことも必要である。特に、FIREという「ゴール」を設定することが努力の原動力になっていた人については、FIRE後にやることをある程度決めておかないと、「燃え尽き症候群」(バーンアウト)に陥る可能性があると思う。







