世の中にはどうしても話が通じない高圧的な人や、気分で怒鳴り散らすような理不尽な人が存在します。そんな理不尽な人に出会ったときでも、落ち着いている人は、どんな思考法をしているのでしょうか? 「体」「時間」「環境」「思考」「心」「人間関係」をととのえるための具体的な習慣術を書いた『ととのえる。―超忙しくてもいつもご機嫌な人の習慣術―』(ダイヤモンド社刊)から、抜粋・編集して、紹介します
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理不尽を、「ゲーム」「修業」として捉え直してみたら……
仕事をしていて、いつも以上に心が乱されるのは、理不尽な相手に遭遇したときではないでしょうか。
どれだけこちらが誠実に振る舞っていても、世の中にはどうしても話が通じない高圧的な人や、気分で怒鳴り散らすような理不尽な人が存在します。
そこで提案したいのが、理不尽を「ゲーム」や「修行」として捉え直す、究極のメンタルスイッチです。
「ラスボスが現れた! ババーン♪」
たとえば、僕自身、若手の頃に建設会社の現場監督にアポから1時間以上も待たされ、ようやく会えたと思ったらタバコをふかして威圧的な態度をとられたことがありました。
普通なら、「事前にアポをとっているのに失礼な人だ」と、腹が立つ場面です。
でも、そのときの僕は、「うぉ。こんな人おるんや」と、なんだか面白く感じてしまいました。
「ラスボスが現れた! ババーン♪」と、頭の中でドラクエの戦闘シーンが始まったイメージです。
そして、冷静なワクワク感を抱きながら、目の前の「嫌な人」という側面だけではなく、別の物語を勝手に想像して中和していきました。
「このおっちゃんも、家に帰ったら飼い犬をかわいがったりしてるんやろうなぁ」
「靴下を脱ぎっぱなしにして、奥さんに怒られたりしてるんやろうなぁ」
こんな感じで、理不尽を「ムカつく」という感情で受け取るのではなく、攻略すべきゲームの演出だと考えてスイッチを入れると、乱れにくくなるのでおすすめです。
苦手な相手の懐にこそ、あえて飛び込んでみる
多くの人は、高圧的だったり理不尽な相手となるべく関わらないようにしようとします。しかし、僕はあえて「苦手な人ほど懐に飛び込んでみる」と決めています。
まずは相手の感情を受け止めつつ、その「奥にある意図」をのぞきにいくような、ワンクッション置いた対話を意識してみるのです。
たとえば「おっしゃる通りですね。もっとよくするために、特にどのあたりを修正すべきだと思われますか?」「◯◯さんのこだわりを、もっと深く理解したいので教えていただけますか?」といった具合に、相手の「怒り」を「期待」や「こだわり」として解釈して聞き返してみる。そうすることで、相手を否定せずに懐へ入る隙間を作ることができます。
実は、理不尽に当たり散らす人の多くは、「自分の意図が正しく伝わっていない」というもどかしさや、周囲から避けられている寂しさを抱えているものです。
実際、僕を1時間放置した前述の現場監督も、逃げずに懐へ飛び込み続けた結果、最後は誰よりも僕をかわいがってくれる頼もしい味方に変わりました。
裏表を作って「愛想笑い」でやり過ごすのは実は疲れるし、相手にもその壁が伝わってしまいます。それよりも「このラスボスの素顔を見てやろう」という好奇心で近づくほうが、結果として関係性がととのい、仕事はスムーズに進みます。
※本記事は、川田直樹著『ととのえる。―超忙しくてもいつもご機嫌な人の習慣術―』(ダイヤモンド社刊)から、抜粋・編集したものです。







