ドナルド・トランプ米大統領は27日、不法移民の取り締まりや強制送還を担う米移民・税関捜査局(ICE)の次期局長に、オクラホマ州の治安当局で長年キャリアを積んだランス・シュロイヤー氏を指名したと発表した。トランプ氏は上院に対し、速やかに承認手続きを行うよう求めた。承認されれば、シュロイヤー氏はオバマ政権以来、初めて上院の承認を経た正式なICE局長となる。同局長ポストは長年にわたり、暫定の代行者が務める状態が続いていた。不法滞在者の拘束と強制送還を主導する主要機関であるICEは、トランプ氏が掲げる「大量強制送還」の公約の中核をなすが、現政権の発足当初から相次ぐ不祥事に揺れてきた。米国土安全保障省(DHS) のマークウェイン・マレン長官(前オクラホマ州選出上院議員)は、ミネソタ州での作戦中に移民税関捜査官が米国市民2人を別々の事案で射殺して以降、同局の存在感を抑えようと模索してきた。事情に詳しい複数の関係者によると、マレン氏の就任以降、同氏はホワイトハウス当局者に対し、これまでに移民問題で物議を醸した経歴のない、自身の地元州の治安当局幹部を登用するよう働きかけていた。