「市販のお弁当や外食ばかりで、自炊しないから減塩なんて無理…」そう諦めていませんか? 実はその便利さの裏で、あなたの舌は「濃い味」に麻痺し、脳の健康を脅かしているかもしれません。自炊ゼロでも大丈夫。今日からできる「引き算の工夫」で味覚はリセットできます。一生ボケない脳を作る、専門医直伝のテクニックを大公開します!

【脳の専門医が警鐘】“濃い味”に慣れた人が知っておきたい「脳と味覚」をリセットする食習慣Photo: Adobe Stock

脳の専門医が警告する「塩分過剰」と味覚の麻痺

忙しい現代人にとって、仕事帰りにサッと買える市販の弁当やスーパーのお惣菜、そして手軽な外食チェーンは欠かせない存在です。

しかし、その手軽さに頼りすぎることで、私たちの体、そして「脳」に静かな危機が迫っているかもしれません。

便利さの裏に潜む「見えない塩分」という代償

毎日の食事作りを省けることは大きなメリットですが、市販のお弁当や外食には、保存性を高めたり、万人受けする美味しさを演出したりするために、私たちが想像する以上の塩分が含まれています。

毎日、仕事や家事に追われていると、手軽で美味しい外食や中食(コンビニ弁当やスーパーの惣菜など)は、まさに救世主。しかし、その便利さと引き換えに、私たちは知らず知らずのうちに“塩分の過剰摂取”という代償を払っているかもしれません。
――『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳 「ミクログリア」が味方する6つの習慣術』より

厚生労働省が推奨する1日の塩分摂取量は、成人男性で7.5g未満、女性で6.5g未満です。しかし、外食の定食やラーメンを1食食べるだけで、この数値の半分以上、あるいは1日分を簡単に超えてしまうことも珍しくありません。

「自炊しないから減塩できない」は思い込み

では、忙しくて自炊の時間が取れない人は、健康を諦めるしかないのでしょうか? 決してそんなことはありません。

「減塩しなきゃ」と頭ではわかっていても、自炊でなければ実践しにくいのが現実です(もちろん、麺類のスープを残す、調味料は「かける」より「つける」といった工夫は外食でも可能です)。
――『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳 「ミクログリア」が味方する6つの習慣術』より

例えば、お惣菜についている醤油やソースを全部使い切らず、小皿に出して少しだけつける。ラーメンやうどんのスープは、美味しいところでグッとこらえて残す。

こうした意識的な「引き算の行動」を取り入れるだけで、外食中心の生活でも摂取する塩分量は確実に減らすことができます。

最大の危機は「濃い味への依存」にある

しかし、外食や中食(なかしょく)が多い人が最も注意すべきなのは、塩分の数値そのものよりも「味覚の変化」です。

問題は、外食や中食の「濃い味」に、私たちの舌がすっかり慣らされてしまっていることです。
――『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳 「ミクログリア」が味方する6つの習慣術』より

強い塩味に慣れきってしまうと、素材本来の繊細な味が物足りなく感じられ、無意識のうちにさらに濃い味を求める悪循環に陥ります。塩分の過剰摂取は高血圧を引き起こし、ひいては脳の血管にダメージを与え、将来の認知症リスクを高める要因にもなります。

まずは「自分の舌が濃い味に麻痺しているかもしれない」と気づくことが第一歩です。意識的に薄味のものを選び、数日間だけでも舌を休ませる期間を作ってみましょう。

味覚がリセットされれば、過剰な塩分を自然と体が避けるようになります。100歳までクリアな脳を保つために、今日のランチから「少しだけ残す・控える」工夫を始めてみませんか。