「減塩すると味が薄くて続かない…」その原因、あなたの意志の弱さではなく「舌の慣れ」かもしれません。外食や市販の弁当などで濃い味に麻痺した舌は、将来の脳の健康を脅かす危険信号です。脳専門医が推奨する「舌の再教育」なら、数日塩分を控えるだけで味覚がリセットされ、無理なく減塩が続きます。100歳までボケない脳を作る一生モノのメソッドをご紹介します。

「薄味だと物足りない」は危険信号! 脳の専門医が推奨する「舌の再教育」とは?Photo: Adobe Stock

「薄味だと物足りない」は危険信号!
脳の専門医が推奨する「舌の再教育」とは?

健康や血圧のために「減塩」を始めても、味が薄くて美味しく感じられず、結局元の濃い味付けに戻ってしまう……。そんな経験を持つ人は多いのではないでしょうか?

実は、減塩が続かない根本的な原因は、あなたの意志の弱さではなく「舌の慣れ」にあります。

外食の「濃い味」に驚く人と、平らげる人の違い

普段どのような食生活を送っているかで、味の感じ方は驚くほど変わります。

私自身は、専業主婦だった母の薄味の手料理で育ち、いまも3食ほぼ自炊を続けています。週末につくり置きして、職場には弁当を持参する生活です。たまに同僚と外食すると、その味の濃さに驚き、申し訳なく思いつつも完食できないことさえあります。
――『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳 「ミクログリア」が味方する6つの習慣術』より

自炊中心で薄味に慣れていると、外食チェーン店などの味付けに対して「塩辛すぎる」と敏感に反応できるようになります。これは舌のセンサーが正常に働き、過剰な塩分を体が拒否している証拠と言えるでしょう。

あなたの「味覚の基準」は毎日の食事が作っている

一方で、外食やコンビニ弁当が日常のベースになっている人は注意が必要です。

しかし、外食が多い同僚たちは、平然とそれを平らげます。これは、どちらが良い悪いではなく、日々の食生活が「味覚の基準」をつくっている証拠です。
――『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳 「ミクログリア」が味方する6つの習慣術』より

人間の味覚は非常に適応能力が高いため、濃い味を日常的に摂取していると、それが「当たり前」の基準へと変化してしまいます。

その結果、気付かないうちに塩分を過剰に摂取し続け、高血圧や脳のダメージといった将来の健康リスクを抱え込むことになるのです。

負のスパイラルを断つ「舌の再教育」

では、すでに濃い味に慣れきってしまった人は、どうすればよいのでしょうか?

濃い味に慣れた舌では、いざ減塩にとり組もうとしても、物足りなさを感じて長続きしません。この負のスパイラルを断ち切るカギこそが、「舌の再教育」 です。
――『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳 「ミクログリア」が味方する6つの習慣術』より

重要なのは、気合いや根性で薄味を我慢するのではなく、舌のセンサーを本来の正常な状態にリセットすることです。まずは数日間、あえて意識的に塩分を控えた食事を試してみてください。

最初は「味がしない」と感じても、次第に舌がリセットされ、食材本来の甘みや出汁のうま味をしっかりキャッチできるようになります。この「舌の再教育」に成功することが、無理なく減塩を継続し、100歳までクリアな脳を保つための一生の財産となるはずです。