ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が2014年にウクライナからクリミア半島を奪取した際、その併合はロシア国内で帝国の「王冠の宝石(最も貴重なもの)」の帰還として広く称賛された。しかし今や、クリミア半島は歴史的な偉業どころか、プーチン氏の首に巻き付いた重荷と化し、戦争を継続する同氏の能力を脅かしかねない急所となりつつある。クリミアのロシア側当局は26日、非常事態を宣言し、ここ数週間にわたるウクライナのドローン(無人機)による封鎖が、戦略的要衝であるこの黒海の半島に燃料・エネルギー危機をもたらしていることを認めた。ロシアの支配を揺るがすウクライナの作戦は、毎日100回以上のドローン攻撃を展開し、クリミアの物流の混乱を深刻化させている。経済の主要な柱である観光シーズンが始まろうとしていた矢先に、輸送・電力インフラが崩壊する事態を招いている。