中国の人工知能(AI)システムが、一部のサイバーセキュリティーのシナリオで米アンソロピックの強力なモデル「ミュトス」に匹敵する性能を示した。この進展は世界的なテクノロジー競争をリセットし、米国のAI政策の見直しを進めるトランプ政権に圧力をかけるとみられる。サイバーセキュリティー研究者らによると、中国の智譜AI(「Z.ai」とも呼ばれる)が今月公開した新たなAIモデルは、セキュリティーのバグ(ぜい弱性)の発見において最新の米国製モデルに匹敵する能力を持つ。ただ、その他のタスクではアンソロピックや米オープンAIの製品に依然として後れを取っているという。全体的に見ると、米企業の上位モデルと中国企業が開発したモデルとの能力格差は大幅に縮小しており、コスト削減を図る企業の間で中国AIシステムの利用が急増している。マイクロソフトを含む多くの企業が、自社プラットフォームで中国モデルを提供する方法を検討しており、こうした動きはテクノロジー企業の勢力図を変えそうだ。