40歳を過ぎると、同じ年齢でも驚くほど若々しい人がいる一方で、急速に老け込んでしまう人もいる。その差は、なぜ生まれるのだろうか。医師で老年医学・栄養科学の専門家であるガブリエル・ライオンの知見をもとに、40代以降に老化が加速する人に共通する特徴を紹介する。(ダイヤモンド社書籍編集局・三浦岳)
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体は食べたものでできている
40代を迎えると、実年齢よりもはるかに若々しい人と、急速に老け込んでしまう人の差が目立ち始める。疲れが抜けにくくなったり、お腹まわりの脂肪が落ちにくくなったりするのを、「年齢のせいだから」と受け止めている人も多いだろう。
医師のガブリエル・ライオンは、30代後半から40代前半を「代謝の転換期」と位置づけている。本書では、この時期の食事や運動が身体にどのような影響を与えるのかを詳しく解説している。
とくに間食の選び方は、その後の体組成や健康を左右するポイントの一つだ。この時期に若い頃と同じような間食を続けていると、身体を支え、若さを保つための「筋肉」に甚大なダメージを与えてしまう。特に、質の悪い炭水化物を多量に含むスナック菓子は、老化を加速させる最悪の選択だ。著者は次のように警告している。
代謝機能障害はさまざまな病気の原因だ。
筋肉に脂肪がついて霜降りステーキのような不健康な状態になり、慢性疲労、体力低下、インスリン抵抗性、さらには日常的な活動にさえ悪影響が生じる。――『筋肉が全て』より
筋肉が霜降りステーキのように脂肪まみれになると、代謝のエンジンが正常に働かなくなり、慢性疲労や体力の低下といった「老い」のサインが次々と身体に表れるようになる。
小腹が空いたらどうすべきか?
さらに恐ろしいのは、市販のスナック菓子や焼き菓子には、身体を芯から蝕む「トランス脂肪酸」が使われていることが多いという点だ。
トランス脂肪酸のほとんどは、植物油を固形化するために水素を使う工業的な製造プロセスで生成される。
スプレッド類(マーガリンなど)、焼き菓子(市販のペストリー、マフィン、クッキーなど)、揚げ物(フライドポテト、チキンナゲット、ドーナツなど)に含まれている。
心臓病、脳卒中、2型糖尿病のリスクを高めるので、避けるべきである。――同書より
仕事で疲れたからといってクッキーやポテトチップスに手を伸ばすたびに、私たちは自らの筋肉を壊し、病気のリスクを高め、外見の老化を自ら早めているのだ。
40歳をすぎてからの期間は、人生の後半戦の質を決める重要な勝負のときだ。急速な老け込みを防ぎ、いつまでも活力ある若々しい身体を保ちたいなら、今日から無意識にスナック菓子を口にする習慣を捨てよう。
小腹が空いたら、スナック菓子を選ぶ代わりに、少しでもタンパク質を含む食品を選ぶこと。その毎日の小さな選択が、年齢を重ねたときの身体をつくるのである。
(本記事は、ガブリエル・ライオン著『筋肉が全て━━健康・不老・メンタル、人生のすべてが変わる唯一の方法』に関連した書き下ろし記事です)
医師(DO)
イリノイ大学で栄養科学の学部課程を修了後、セントルイス・ワシントン大学において老年医学・栄養科学の臨床・研究フェローシップを修了。健康、パフォーマンス、老化、疾病予防におけるタンパク質の種類および摂取量の実践的応用に関する分野の専門家、教育者として活躍している。筋肉についての最新研究を網羅した本書は全米で大きな話題を呼び、ニューヨーク・タイムズベストセラー、ウォール・ストリート・ジャーナルベストセラー、USAトゥデイベストセラーとなり、世界各国での刊行が続いている。






