勉強や仕事、新しい挑戦など、やりたいことがあるのに「時間がない」と諦めていませんか? 500万DLを突破し、多くの「学習者」に愛用されるアプリ「集中」の開発者・戸田大介さんは、スマホの使い方をほんの一部見直すだけで、「人生に膨大な時間を生み出すことができる」と話します。多くの人が見ないふりをしている冷酷な現実と、そこから未来の時間を生み出す可能性について、戸田さんに話を伺いました。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

スマホで溶ける時間は人生14年…自分のスクリーンタイムを計算して青ざめた。Photo: Adobe Stock

「まずはスクリーンタイムを見てください」

――「少しだけSNSを見よう」と思ってスマホを開いたのに、気づけば何時間も経っていて、「また時間を溶かしてしまった」と後悔することが頻繁にあります。スマホ時間を減らすには、まず何をすればいいのでしょうか?

戸田大介(以下、戸田):まずは、ぜひ自分のスクリーンタイムを確認してみてください。「自分はそんなにスマホを見ていない」と思っている人でも、実際に確認すると驚くことが少なくありません。

――……確認してみたところ、私の1日の平均スクリーンタイムは「6時間11分」でした。正直、「3~4時間くらいかな」と思っていたので、「思ったより長いな」という感じです。

人生で何時間になるのか計算する

戸田:今のペースが続くとすると「人生を通じてあと何時間のスクリーンタイムになるか」ざっくりと計算してみてください。

――あと40年間生きるとして計算してみます。

 6時間 × 365日 × 40年 = 87,600時間

 さらに、これを「日数」に換算するために24時間で割ってみると……。

 87,600時間 ÷ 24時間 = 3,650日

 約10年……。つまり私は残りの人生のうち「丸々10年間」、ただスマホの画面を見つめて過ごすということですか。そう考えると、急に恐ろしくなってきました。

ほんの数%を変えるだけで、人生に莫大な時間が生まれる

戸田:1日6時間という数字だけでは、「ちょっと長いな、でもそんなものか」と感じる人もいるかもしれません。

 ですが、人生という尺度で見ると、その重みはまったく違って見えると思います。こんなふうに、数字で見て初めて、「自分はこんなにもスマホに時間を使っていたのか」と実感する人は少なくありません。

 10代からスマホを使い始めて、毎日5時間スマホを使う生活を70年間続けると、スマホに費やす時間は人生で約14.4年(12万6,000時間)になります。

一生のスマホ時間一生のスマホ時間

――14年もあれば、「もっと別のことに使えるはずだ」と思いますよね。

戸田:そうですよね。例えば日本で最難関の国家資格の一つといわれる司法試験は、合格までに約8,000時間の勉強が必要だとされていますが、スマホ時間のわずか6%を充てるだけで、この時間を生み出すことができます。

 つまり、SNSや動画を見る時間の、ほんの一部を勉強や仕事、挑戦したいことに回すだけでも、大きな成果につながる可能性があります。

 もちろん、「スマホを完全にやめましょう」と言いたいわけではありません。それは不可能です。ただ、SNSや動画を見すぎて、「本当はやりたいことがあったのに、時間を溶かしてしまった」という後悔が多い人であれば、その対策を考える価値は、体感よりも遥かに大きいと思います。

(この記事は、『脱スマホ術──「何もせず1日が終わった」がなくなる』の著者戸田大介氏へのインタビューです)