ベストな仕事環境を作っても、一定期間が経つと集中力がそがれ、行き詰まり感が生まれることがある。そんなときに意外なほど効くのが半年に1回の「模様替え」だ。「体」「時間」「環境」「思考」「心」「人間関係」をととのえるための具体的な習慣術を書いた『ととのえる。―超忙しくてもいつもご機嫌な人の習慣術―』(ダイヤモンド社刊)から、抜粋・編集して、紹介します
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半年に1回、「引っ越し直後」のテンションを人工的につくる
集中して仕事に取り組むために、体に合った椅子を買い、昇降デスクを導入し、ノイズとなるものを視界から消す。
そうやって自分にとって最高の「ととのった環境」を作り上げたとします。しかし、ここで一つ問題が起きます。それは、どんなに素晴らしい環境であっても、ずっと同じ状態が続くと人は必ず「飽きる」ということです。
空間が固定化されすぎると、次第に風景が日常に溶け込んでしまい、マンネリ化して脳への刺激がなくなってしまいます。せっかく整えた最高のワークスペースも、「いつもの作業場」に成り下がっていってしまうのです。
そこでおすすめしたいのが、「半年に1回、部屋の模様替えをする」という試みです。僕自身、半年に1回は必ず自宅のワークスペースの模様替えをしています。
たとえば、これまで部屋の右奥の角に向けていたデスクを、対角線上の左手前の角へ移動させたり、窓に向かうようにガラッと向きを変えたりします。
なぜそんな面倒なことを定期的に行うのかというと、それは「引っ越したばかりのような新鮮な気持ち」を人工的に作り出し、脳を退屈させないようにするためです。
誰でも経験があると思いますが、新しい部屋に引っ越した瞬間は、無条件にテンションが上がりますよね。「よし、ここでバリバリ仕事をするぞ!」と、内側から新鮮なエネルギーが湧き上がってくるはずです。
しかし、その高揚感も長く住み続ければ徐々に薄れ、「もうそろそろ見慣れたな…」という感覚に変わってしまいます。
だからこそ、働くためのスイッチを新たに入れ直すために、半年に1回、意図的に環境を変化させるのです。
これは、本書の別項目でお伝えしている「日常に『小さな非日常』を混ぜる」というアクションの一環でもあります。毎日コピー&ペーストしたような同じ景色を見続けていると、脳は新しい経験を認識しなくなり、思考も硬直してしまいます
デスクの位置や向きをガラッと変えるだけで、窓から入る光の角度が変わり、視界に入る部屋の景色が一変します。この「お、今日はいつもと違うぞ」という小さな違和感と刺激が、澱んでいた脳内を換気し、新しい発想や集中力を呼び覚ましてくれるのです。
環境をととのえるということは、一度完璧な状態を作って終わりではありません。自分のコンディションや気分の変化に合わせて、常に最適化し続けるプロセスです。大がかりな引っ越しや新しい家具を買う必要はありません。今あるデスクや家具の配置を少し変えるだけで、脳はリセットされ、仕事へのモチベーションは劇的に回復します。
「最近、何となく行き詰っているな」と感じたら、まずはデスクの向きをガラッと変えてみてください。たったそれだけの模様替えが、あなたのパフォーマンスをアップデートする最高のリフレッシュになるはずです。
※本記事は、川田直樹著『ととのえる。―超忙しくてもいつもご機嫌な人の習慣術―』(ダイヤモンド社刊)から、抜粋・編集したものです。







