中国の習近平国家主席は、かつてロシアのウラジーミル・プーチン大統領に敬服の念を抱いていた。だが今や習氏はプーチン氏を操る立場にある。4年間の戦争と経済的孤立により、両者の関係はますます不均衡になり、時に緊張が高まる中で、プーチン氏は懇願する側(がわ)へと成り下がった。習氏との会談に向けた14回目の訪中を前に、プーチン氏はエネルギー分野で両国が画期的な合意を結ぶ見通しだと公に示唆していた。実際、5月の訪問における最大の目標は、ロシアと中国を結ぶ第2の天然ガスパイプラインの建設を習氏に承認させることだった。これは「シベリアの力(パワー・オブ・シベリア)2」として知られる20年越しのプロジェクトで、ロシア政府が切実に必要としているものだった。