世界最大級の企業による資金調達の動きが、長期にわたる強気相場を危険にさらしている。宇宙開発企業スペースXが過去最大規模の750億ドル(約12兆円)の新規株式公開(IPO)を行い、米アルファベットは850億ドル規模の株式を発行したほか、韓国の半導体メーカーSKハイニックスも260億ドル超の米国預託証券(ADR)上場を行った。投資家らは、3年9カ月にわたる熱狂的な強気相場をずっと歓迎してきた。S&P500種指数はこの期間、2倍以上に上昇している。現在、各企業はこの機に資金調達を急いでいるが、パーティーの終わりが近いのではないかという懸念が広がっている。市場は、単に長期にわたって上昇したというだけで崩壊するわけではない。通常であれば、高値をつけたというだけで強気相場が終わることはない。しかし、株式の新規発行が投資家の需要を上回り、供給過剰となることで株価が伸び悩むことはある。例えば、1999年末から2000年前半にかけて企業が株式を大量に売り出したことが、ドットコムバブル崩壊の一因になったとも言われている。
強気の米株市場、新規発行ラッシュは重荷となるか
株式発行急増や自社株買い減少は懸念材料ではないとする向きもある
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