「地頭」を鍛えたいと思っても、今さら変えられないものと思われがちだ。だが、多くの社員を育成してきた東証プライム上場社長の木下勝寿氏は新刊『地頭スイッチ』で、「地頭はセンスではない。スイッチの押し方さえわかれば変えられる。AI時代になればなるほど『地頭』が重要になる」という。
そんな木下氏が考える「いつも結果が出ない人の特徴」とは? ライターの照宮氏がレポートする。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)
Photo: Adobe Stock
話し下手な私が飛び込んだこと
友人がオンライン英会話で英語力を伸ばしているのを見て、同じサービスに申し込んだ。
自分もきっと話せるようになるはずだと思い、まずは1か月間頑張ろうと思い続けてみた。
ところが、いざ始めてみると講師と何を話せばいいのか全然わからない。毎回、天気や趣味の話でなんとかごまかして終わった。
同じような会話を続けても、語学力は変わらないと思い、結局辞めてしまった。
日本語でも話し下手な自分には、最初から無理な話だったのだろうかと、ただただ落ち込んだ。
同じ手段で結果が180度変わる理由
東証プライム上場社長とベストセラー著者という二刀流で活躍し続ける木下勝寿氏は、新刊『地頭スイッチ』の中でこう述べている。
地頭を使わないと、「何が悪かったのか」を考えずに、手段をまるごと捨てる判断になりかねません。
――『地頭スイッチ』より
友人は社交的で、初対面の相手とも臆せず話せる。
一緒に海外に行ったとき、英語が多少間違っていても、気にせず話しかける姿が印象的だった。
オンライン英会話という器は同じでも、友人には伝えたいことを伝えようとする土台があった。
あのとき、自分に足りなかったのは何だったのか。
「器」を使いこなすだけの「中身」がまだ自分には育っていなかったのだ。
英語そのものがダメなわけではなく、自分に合った進め方があるはずだと、本書を読んではじめて思えた。
結果を出す人の思考法を知ろう
成功している人のやり方を取り入れるとき、形だけをマネしていないだろうか。
そして、うまくいかなかったとき、その原因を自分の意志や才能に求めてしまうと、本当に変えるべきものが見えなくなる。本書『地頭スイッチ』は、頭の使い方の本だと思って読み始めたが、日常のあらゆる場面で、手段の選び方と向き合い方を根本から考えさせられる一冊だった。








