ベストセラー『「悩まない人」の考え方』著者の木下勝寿氏が「マーカー引きまくり! 絶対読むべき一冊」と絶賛する本がある。『スタートアップ芸人 ―― お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』だ。著者の森武司氏は「仲間力」の重要性を説く。
今回、本書に深く共鳴した株式会社SDCs代表取締役・岡藤道雄氏に話を聞いた。採用&キャリア支援・交流会運営・子ども食堂運営の3事業を展開する。子ども食堂「あったかギブハブ食堂」と無料学習塾「ゆめさぽ」を運営しながら、「稼ぐことと社会貢献を両立する」を実践する岡藤氏が語る、夢を仕組みに変えるための思考とは。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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「単体では成り立たない」子ども食堂をどう続けるか
――社会貢献に興味はあるけど、「続かなそう」「ビジネスにならなそう」と躊躇している人は多いと思います。子ども食堂を始めてみて、その壁をどう乗り越えましたか?
岡藤道雄(以下、岡藤):正直言うと、単体では成り立っていないんです。
食事代は子どもからはいただいていなくて、大人の方から500円だけいただく仕組みなんですが、それだけでは回らない。だから仕組みで回すしかない。
うちの会社のモットーが「社会貢献を経済で循環させる」なのですが、稼ぐことと社会貢献を切り離さないというのが根本にあります。
子ども食堂はその考え方と自然に繋がっていました。
――具体的にどうやって「仕組み」にしているのですか?
岡藤:巻き込むことが一番重要だと思っています。
ボランティアで参加したい方もいれば、お金は出せないけど支援したいという方もいる。
スポンサーになってくれる会社もある。
さらに私の事業とも結びつけていて、うちの会社に仕事を依頼してくれた人がいれば、うちの利益からここの子ども食堂に回すという繋がり方もできます。
子ども食堂で交流会も開いていて、認知が広がり、さらなる支援も生まれることもある。
今は新宿区議会議員とも繋がり、いろいろ巻き込んでいけばいくほど、アプローチ法も変わってきます。それが巻き込んだ結果だと思っています。
人を動かすのは「熱量」ではなく「数字」
――行政や議員など、影響力のある人を動かすにはどうすればいいのでしょうか。
岡藤:シンプルに「得があれば人はついてくる」と思っています。
政治家にとっては、そこに来て活動することでCSR活動アピールにも繋がりますが、そこにお客さんがいなければ使えないじゃないですか。だから常に人がいる状態を保つことで「ここで絡んでいくとメリットがありそう」と思ってもらえる。メリットの提示が一番大事です。
――社会貢献を続けるために、ビジネス的な視点で一番大切にしていることは何ですか?
岡藤:数字で可視化することです。
いつから始めて、いつ頃には何人になって、スポンサーが今何社いるかを全部可視化することによって、もっとたくさんのことが見えてくる。
「前回は何十人も来てくれました」という実績があれば人は動きますが、「前回ゼロでした」では支援してもらえない。数字って冷たいイメージがあるかもしれませんが、数字があるからこそ想いが届くのです。
「誰も損しない仕組み」が社会を動かす
――社会貢献と仕事を結びつけたいと考えているビジネスパーソンへ、メッセージをお願いします。
岡藤:稼ぐことと社会貢献は、切り離して考えないほうがいいです。
持続可能でないと続いていかない。関わり方次第で誰でも参加できる。
お金でも、時間でも、繋がりでも。どんな形でも「ギブ」できることがあるはずです。
当社では「六方よし」を掲げ、売り手・買い手・世間という昔からある「三方よし」に加え、「従業員にとっていいこと」「未来にとっていいこと」「地球にとっていいこと」の3つを加えたものです。
子ども食堂も会社も、誰も損しない仕組みをつくること。それが私の目指すところです。
社会貢献をビジネスと両立したいという方に、この『スタートアップ芸人』は本当に刺さると思います。
著者の森武司さん自身、貯金0円、高卒、4年間の引きこもりニート生活という「社会的弱者」から仲間力で事業をゼロからつくり上げてきた人です。
「どうやって人を巻き込み、仕組みをつくっていくか」という問いへの答えが具体的なエピソードとともに書かれていて、読みながら何度も自分の経験と照らし合わせていました。とにかく、まず自分から「ギブ」してください。最初から結果を求めにいく人はどんどん人が離れていきますので注意してください。
(本書は『スタートアップ芸人 ―― お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』に関する書き下ろし特別投稿です。)










