「地頭」を鍛えたいと思っても、今さら変えられないものと思われがちだ。だが、多くの社員を育成してきた東証プライム上場社長の木下勝寿氏は新刊『地頭スイッチ』で、「地頭はセンスではない。スイッチの押し方さえわかれば変えられる。AI時代になればなるほど『地頭』が重要になる」という。
そんな木下氏が考える「なにもかもうまくいかない人の特徴と打開策」とは? ライターの照宮氏が報告する。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)
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仕事部屋があれば集中できると思っていた
フリーランスになりたての頃、ワンルームで仕事をしていた。
広めではあったが、机の隣にベッドがあるとつい休んでしまって集中できない。そこで、次の引越しでは、居間とは別に、寝室と、わずか3畳ではあるが仕事部屋を確保することにした。
ところが夏や冬になると、居間からの空調が届かず、暑さ寒さで仕事どころではない。
その結果、居間で仕事をするようになってしまった。ただのダイニングテーブルではあったが、驚いたことに、生産性が落ちることはなかった。
なにもかもうまくいかない人の特徴と打開策
東証プライム上場企業をゼロからつくり上げたベストセラー著者の木下勝寿氏は新刊『地頭スイッチ』の中でこう述べている。
それができたとき、ビジネスは飛躍的に進化するのです。
――『地頭スイッチ』より
何かがうまくいかないとき、やり方や努力量を見直しがちだ。
だが本当に見直すべきは、当然だと思って疑わなかった前提そのものかもしれない。
居間で仕事をしても生産性が変わらなかったということは、自分に必要だったのは仕事部屋ではなく、寝室と仕事空間が分かれていることだけだった。
仕事部屋をなくせば部屋数が減る分、立地の選択肢が広がり、より都心に近い場所も選べる。そうなれば、会う人も増え、仕事の幅も変わってくるだろう。
「当たり前」を手放すヒント
前提を手放したとき、見えていなかった選択肢が現れることがある。
自分にとっての「非重要事項」とは何か。
そう問いかけるだけで、次の景色が変わってくる。
手放すことは、妥協することでもなく、目的に近づくための選択なのだ。
本書はその思考の型を、ビジネスの事例を通じて丁寧に教えてくれるだろう。








