ランキング抜粋

パリ五輪で注目
「ふん便性大腸菌」とは?

 ダイヤモンド・オンラインの人気企画「海水浴場ランキング」では、日本全国の海水浴場(※)に関して、さまざまな切り口でランキング記事を作成している。※川、湖沼を含む。本稿では海・川・湖沼の水浴場をまとめて「海水浴場」と表記する。

 今回は、水質判定基準として用いられている「ふん便性大腸菌群数」(個/100ml)に焦点を当てて、各地の水質を見ていく。ランキングは、環境省「令和8年度水浴場(開設前)の水質調査結果」のデータを基に作成している。

 ふん便性大腸菌という言葉が注目されたきっかけのひとつが、オリンピックだ。2024年パリ五輪では、セーヌ川でのトライアスロン競技開催に向け約2400億円を投じて水質改善を進めたものの、大会直前までふん便由来の細菌が安全基準をクリアできず、「選手の健康を守れるのか」などと懸念が広がった。

 さて、本ランキングの指標である、ふん便性大腸菌群数について解説しよう。

 大腸菌はヒトや動物のふん便由来のもの以外に、土壌や植物などから来るものもある。これらを識別し、より的確にふん便汚染を把握するために行うのが、ふん便性大腸菌群数の調査だ。

 環境省の水質格付けで最高位の「AA」を獲得するには、ふん便性大腸菌群が「100ml当たり2個未満」(複数回測定した平均値)のハードルをクリアしなければならない。同様に「A」は100個以下、「B」は400個以下、「C」は1000個以下、「不適」は1000個超(同省はAAとAを「適」、BとCを「可」と位置付けている)。

 今回のふん便性大腸菌が多い海水浴場ランキングでは、水質格付けが低い「C」「B」「A」の海水浴場のうち、ふん便性大腸菌群数(個/100ml)の平均値が10個以上だった47カ所を対象とした。順位はふん便性大腸菌群数が多い順。同数の場合、水質格付けが低い海水浴場を上位(ワースト)とした。水質格付けも同じ場合は、CODが高い(=水が汚い)方を上位として扱った。

 それでは、いよいよ【完全版】ランキングを見ていこう。