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現在は空前の「ガチャ」ブーム。駅ナカにはカプセルトイのマシンが所狭しと並べられ、「冷凍食品ガチャ」や「本ガチャ」なるものも登場している。「中身がわからないのに売れる」のは一見、不思議に思える。新たな令和の消費スタイルとは?※本稿は、ニッセイ基礎研究所上席研究員の久我尚子『選ばない消費 AI時代の暮らしと価値観』(集英社)の一部を抜粋・編集したものです。
選ぶ手間を他人に任せる
「選ばない消費」が拡大している
「選ばない消費」の代表的なものとしては、好みの曲を自動選曲してくれる音楽配信サービス、スタイリストが洋服を選んでくれるファッションのサブスクサービスの他、映画やランチメニューを決めてくれるルーレットアプリや、「こんなメイクがおすすめ」と提示してくれる化粧品の自動販売機などが挙げられます。
こうしたサービスを使う動機には、「自分で選ぶのはもう疲れた」という心理、そして「選ぶべき対象があまりに多すぎて、もう誰かにゆだねた方が合理的だ」という意向があります。
また選ばない消費には「何がくるのか分からない」ランダム性を楽しむ、という動機もあります。中身が見えない福袋やガチャといった形式がその代表です。
目的地が分からない航空券が入っている「旅ガチャ」や、何が当たるか分からない「冷凍食品ガチャ」「そばガチャ」「本ガチャ」「香水ガチャ」など、ジャンルを問わず「選ばない」ことで生まれる一種のサプライズを娯楽として捉えている現状もあります。
このように、選ばない消費には「人にゆだねる」タイプと「運を楽しむ」タイプがあり、どちらも今の社会の中で自然と広がっています。







