子どもの思考力を伸ばすはずが、毎日の会話を「テスト」にしていませんか? 「これわかる?」という声かけは、対話ではなくただのクイズです。プレッシャーを感じた子どもは考えることをやめ、口を閉ざしてしまいます。知識を試す一問一答から抜け出し、子どもの考える力を劇的に引き出す秘訣と、実りある対話を生み出す「3つの柱」についてお伝えしましょう。

子どもの「言語化力」を伸ばす親子対話のコツ・ベスト1Photo: Adobe Stock

親子の会話が「クイズ」になっていない?
子どもの言語化力を伸ばす対話のコツ

子どもに賢く育ってほしいと願うあまり、日常のコミュニケーションがつい「テスト」のようになっていないでしょうか? 家庭学習や日常において、親子の対話は子どもの言語化力・思考力を伸ばす絶好のチャンスです。

しかし、アプローチを間違えると、子どもは考えることをやめ、口を閉ざしてしまいます。そこで、実りある「対話型学習」を実現するためのポイントを解説しましょう。

親が陥りがちなワナとは?

子どもと一緒に勉強したり、ニュースについて話したりするとき、親は無意識のうちに「正解」を求めてしまいがちです。

親子の対話型学習は、正解を誘導するためのものでもなければ、わが子がどのくらい理解しているかという進捗を確認するためのものでもありません。
――『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』より

ビジネスの現場では、部下の理解度やタスクの進捗を確認することはマネジメントの基本です。しかし、それをそのまま家庭に持ち込んでしまうと、子どもにとっては大きなプレッシャーとなります。

親が「親の思う正解」へと誘導しようとする意図を、子どもは敏感に察知してしまうのです。

その質問、対話ではなく「クイズ」になっていませんか?

では、具体的にどのような声かけに気をつければよいのでしょうか。

「これわかる?」「これ知っている?」「これ理解できる?」「質問ある?」はNGワードです。これだと対話ではなく、ただのクイズになってしまいます。
――『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』より

親からすれば自然な問いかけに思えるかもしれません。しかし、これらは「はい・いいえ」や「知っている・知らない」という単発の回答を求めるだけのものです。これでは会話のキャッチボールは続かず、知識を問うだけの「一問一答のクイズ大会」で終わってしまいます。

対話を通して深めたいのは知識の有無ではなく、自分で考え、言葉にする力なのです。

対話を深めるための「3つの柱」

クイズではなく、本当の対話を生み出すためには、親の問いかけの質を変える必要があります。

対話を実りあるものにするために大切なのは、「経験」「認識」「理由」という3つの柱です。これが3つ目のコツです。
――『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』より

例えば、あるテーマについて話すとき、「あなたも似たような経験をしたことある?(経験)」「これについてどう感じた?(認識)」「なぜそう思ったのかな?(理由)」と問いかけてみましょう。

知識を問うのではなく、子どもの内面にあるエピソードや感情、思考のプロセスを引き出すことに焦点を当てるのです。

「試す」のではなく「聴く」姿勢を持つことで、親子のコミュニケーションは劇的に変わり、子どもの考える力は大きく飛躍していくはずです。